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苔テラリウムでの苔の増やし方まとめ【育て方解説】

コケを育て始めたら、自分でコケを増やしたいという人も多いのでは。「コケはどれくらい増えますか?」「すぐに増えますか?」といったことを良く聞かれます。

今回は、テラリウム栽培でのコケの増やし方についてまとめました。

株分けで増やす

株分け

まずはオーソドックスな方法。器いっぱいに増えたコケを株分けして増やします。コケは根がないので、手で簡単に株分けすることができます。特に成長の早い種類に向いている方法です。

 

成長が早く、株分けで増やしやすいコケ

コツボゴケ・ハイゴケ・シノブゴケなど

 

まき苔で増やす

次におすすめなのが、まき苔(まきごけ)法での増やし方。コケは葉や茎からの再生能力が高く、環境が良ければ、葉っぱ一枚からでも体を再生できます。

まき苔

葉っぱや茎を細かく分解し、テラリウムの環境に撒いておくと2~3ヶ月間で新芽が吹いて、再生を始めます。

撒き苔

ただし、株分けよりも時間がかかるので、辛抱が必要です。またコケの種類によって、再生率や再生しやすい部位が違うので、いろいろ試してみましょう。

 

撒き苔法で増やしやすいコケ

タマゴケ・ホソバオキナゴケ・オオシラガゴケ・フデゴケなど

 

 

茎ふせ法で増やす

横に寝かせた茎から、新芽を吹かせて増やす方法です。茎が長く、茎から新芽が出やすい種類に向いている方法です。

他の植物と同様に、先端を切った方が芽吹きやすくなるようです(頂芽を止める)。

 

茎ふせ法で増えやすい種類

ヒノキゴケ・コウヤノマンネングサ・スギゴケの仲間など

 

胞子で増やす

胞子体

胞子をまいて増やす方法です。コケはまず胞子から原糸体が発芽し、茎葉体と呼ばれるコケの形に変化していきます。

コケの原糸体タチゴケの原糸体

胞子から生えたコケ胞子から増やしたタチゴケ

 

胞子から増やしやすい種類

タチゴケ

 

ただ、胞子が採取できる時期が限られること、テラリウムの環境下ではめったに胞子体をつけないことから、増やしたい種類のコケの胞子を手に入れるのは、なかなか困難。また、胞子から原糸体と呼ばれる期間を経て、植物の形になるため、まき苔や茎ふせで増やすよりも、時間がかかります。

ただ、コケの発生を理解するのに面白い方法なので、お目当ての胞子が手に入ったら、試してみましょう。

 

無性芽で増やす

無性芽

コケは胞子を使って個体を増やす有性生殖の他に、無性芽(むせいが)と呼ばれるクローンを作って個体を増やす無性生殖を行います。山芋のムカゴのようなものですね。

無性芽を付けやすい種類のコケは、この無性芽を利用して増やすことも可能。理論的には撒き苔法に近い手法です。

 

無性芽

ゼニゴケの無性芽

 

無性芽

エゾチョウチンゴケの無性芽

 

まとめ:コケのむすまでは時間がかかる

コケの水やり

いくつかの方法をご紹介しましたが、やっぱりコケはゆっくり成長する生き物なので、増やすにも時間がかかります。その分、同じ容器の中でも長く楽しめるということ。すぐに増やせるものではありませんが、気長に育てながら、じっくり増やしてみましょう。

 


苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。

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