ブログBlog

Blog

タマゴケのタマが出てこないのはなぜ?テラリウムで楽しむタマゴケの胞子体について

春先に出てくる丸い胞子体が人気のタマゴケ。コケ好きの間では、「タマちゃん」の愛称でも親しまれています。

テラリウムで育てているタマゴケから、あの可愛い胞子体が出てこない…というお問い合わせを多くいただきます。

去年は出てたのに今年はどうして出てこないの?そもそもあの「タマ」ってなに?

そんな疑問についてお答えします。

 

人気のタマゴケ「タマちゃん」のタマは『胞子体』。

タマゴケ

苔人気NO.1といえば、やっぱりタマゴケ。

「タマちゃん」と呼ばれて親しまれるタマゴケのチャームポイントは、春先に出てくるまんまるの胞子体です。

タマゴケの胞子体

この「タマ」は、『胞子体』と呼ばれる器官。コケは花を咲かせることはないのですが、子孫を残すために胞子体を付けます。胞子体はコケの花とも呼ばれており、種類によって、形や色が様々。

タマゴケの場合は、早春にまんまるの胞子体をつけます。ころころした胞子体がタマゴケのチャームポイントなのです。

(正確には、まんまるの部分は胞子体の先端についている『蒴(サク)』という部分です)

 

コケの図解

どうしてつかない? タマゴケの胞子体

苔テラリウムタマゴケ

そんなタマゴケは、テラリウムでも育てやすいコケのひとつ。お部屋で育てているタマゴケでもまんまる胞子体を楽しみたいですよね。

ところがテラリウムで育てているタマゴケ、一年育てていても胞子体が付くことがなかなかありません。

栽培相談でも「タマゴケの胞子体が付かないけど、元気がないのでしょうか?」「育て方に問題があったのでしょうか?」といった質問を多く受けます。

元気に育っているのに、どうして胞子体が出てこないのでしょう?

 

コケの胞子体は受精の結果にできるもの

タマゴケ胞子体

じつは、コケの胞子体は受精の結果出てくるもの。受精するために咲く「花」とは順番が少し違うのですね。

一般的にコケには雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)があり、雄株の造精器で作られた精子が、雌株の造卵器で作られた卵子と受精して、胞子体が発生します。(*雌雄同株の種類もあります)

そう、まずは一つのテラリウムの中に造精器と造卵器が存在し、ちょうどよいタイミングで受精というドラマチックな出来事が起こらないと、胞子体はできないのです。

(ちなみに、雄株・雌株の区別はコケを見ただけではほとんどわかりません)

 

追記*タマゴケの場合

ちなみにタマゴケは、雄株と雌株があるわけではなく、雌雄同株のタイプです。雌雄同株の場合でも、造精器と造卵器ができ、受精をしたのちに胞子体ができるプロセスは変わりません。テラリウムの中でうまく受精がおこなわれないと、胞子体はできないのです。

 

 

それでもやっぱり可愛いタマゴケ

タマゴケテラリウム

テラリウムの中でどうやったら、受精が上手く行われて、胞子体をつけることができるのかについては、まだよくわかっておりません。

テラリウムで育てていても胞子体が出てくることもあるし、出てこないこともあります。

でも、胞子体が付いていなくても、淡いふわふわの緑が可愛いタマゴケ。緑でもりもり育っていれば、元気な証拠。胞子体が付かなくても気を落とさず、育ててみてくださいね。

我が家のタマちゃんにも、いつの日か、まんまる胞子体が付く日が来ることを信じて…気長に気長に育てましょう。

 

タマゴケの育て方や、特徴はコケ図鑑のページもご覧ください。

コケ図鑑タマゴケ

Pagetop