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ゼニゴケの増やし方—無性芽からコケを増やす方法—【夏休みの自由研究】
今回はテラリウムの中でコケの無性芽(むせいが)を使って、コケを増やす方法について解説します。無性芽はすぐに発芽するので、胞子から増やすよりも早くコケを増やすことができます。
コケの無性芽とは?
コケ植物は胞子を作って子孫を残す有性生殖の他に、自分のクローンを作って増殖する無性生殖をおこなっています。無性芽はこのクローンを作るための芽のこと。無性芽のでき方は種類によって、特別な器官を作るものや、葉先にできるものなど様々。
今回は街中でもよく見かける、ゼニゴケの無性芽を使って、コケを増やす方法を解説します。
コケを無性芽で増やす作業手順
1.無性芽を取り出す
爪楊枝などを使って無性芽を取り出します。
2.水に浮かべておく
取り出した無性芽はひとまず水に浮かべておきます。10円玉と比べると大きさがわかりますね。
ルーペで覗くとこのように見えます。
3.SOILを準備する
容器に苔テラリウム用SOILを入れ、水で湿らせます。
ポイント:黒土系SOILを半分くらい混ぜておくと、ゼニゴケの育ちがよくなります。
SOILの深さは5cmくらい。通常苔テラリウムを作るときよりやや多めに入れます。
4.無性芽をスポイトでまく
取り出しておいた無性芽をスポイトで吸い出し、SOILにまきます。塊にならないよう、全体にまんべんなくまきましょう。
5.ラップで保湿する
乾かないようラップをかけて仕込完成
無性芽からの増やし方(経過観察)
作製直後
当然ですが、まだなにも見えない状態です。
4日後
僅かに、小さなコケが見え始めました。4日でこの状態は早いですね。
20日後
ゼニゴケとハッキリわかる大きさ・形になりました
ポイント:これくらいの大きさになったら、ラップを外して育てることができます。
60日後
容器の中でかなり広がってきました。60日で無性芽器もできてきました。これでまた無性芽ができるので、更に増やせます。ゼニゴケの増殖力恐るべしですね…
コケを無性芽から増やす方法まとめ
無性芽でクローンを作って増えるという、コケの特徴をいかした増やし方の説明でした。今回はゼニゴケでしたが、コケの種類ごとで色々な形の無性芽を作ります。他の種類のコケでも試してみましょう。
ゼニゴケを無性芽から増やす手順は、こちらの動画で詳しくご覧いただけます。この記事とあわせて参考にしてください。
●他のコケの増やし方については、こちらの記事をご覧ください。