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水を使ったテラリウムにおすすめの「水に強いコケ」10選
苔テラリウムに使われるコケには様々なものがありますが、自分が作りたいテラリウムに合ったコケ選びがとても大切になってきます。コケ本来の環境を理解してコケ選びの参考にしてみてください。
今回は、水を使ったテラリウムにおすすめの『水に強いコケ』を10種ご紹介します。記事の最後には、コケと一緒に植えることができる植物も紹介したので、合わせて参考にしてください。
水を使ったテラリウムにおすすめ水に強いコケ10選
水が流れ落ちる景色を表現したテラリウム作品は、水の流れる音を楽しんだり、コケから水滴がおちる様子を楽しんだりすることができます。
湿気を好むコケ植物にとって相性の良い育て方で、水が流れ落ちるテラリウムの中でコケが生き生きと生長します。このような環境に適しているコケを紹介しましょう。
水に強いコケ① ホウオウゴケ
鳳凰の羽のような形からホウオウゴケ。沢沿いの湿った場所などに自生しています。苔テラリウムとして育てやすく初心者向け。
仮根が出やすいので、石などに着生させて楽しむこともでき、水中に植えることも可能です。
水に強いコケ② オオバチョウチンゴケ
コツボゴケと比較すると二回りくらい大きい葉を持ちます。透き通るような葉は水をかけたときに、輝くように美しいです。
沢沿いなど水の多い場所を好み、自然下でも水の滴るような場所に生息しています。水のかかる場所では特に生長がよくなります。
逆に乾きやすい場所では育てることが難しい種類です。
水に強いコケ③ ツルチョウチンゴケ
オオバチョウチンゴケに似て透き通る葉が美しく、葉の表面が波打つのがツルチョウチンゴケの特徴。半日陰の湿った場所を好み這うように生長していきます。
着生しやすいので、水際の石につけるとよいでしょう。
水に強いコケ④ ムクムクゴケ
名前の通り、むくむくした姿がなんとも愛らしいコケ。全体が毛で覆われ柔らかな雰囲気です。
沢沿いなど湿った場所を好みます。見た目通り柔らかく、スポンジのような手触りです。
水に強いコケ⑤ フタバネゼニゴケ
ゼニゴケの仲間。葉状体のふちが赤みをおび、指でこするとほんのり梅ガムのような甘酸っぱい香りがあります。
フタバネゼニゴケは苔類の中でテラリウムで育てやすい種類。
生育が旺盛で他のコケよりも生育が勝ってしまうことがあるので、適度に間引きながら育てましょう。
水に強いコケ⑥ ホソバミズゼニゴケ
透き通るような緑が綺麗な苔類。水分は多めにし、葉の裏が水に浸るくらいの水分を与えると元気に育つことが多いです。
アクアリウムショップで水草として販売されていることも。水辺や水中で育てることができます。
水に強いコケ⑦ ウイローモス
アクアリウムショップでよく販売されているコケの仲間(ウイローモスは流通名称)。
水中でも陸上でも育ち、着生しやすいため水辺の岩に付けておくこともできます。
水に強いコケ⑧ フロウソウ
コウヤノマンネングサ科のコケで、コウヤノマンネングサやフジノマンネングサに比べるとかなり小ぶりな種類。
水辺の環境にも適応しやすい。
水に強いコケ⑨ ミズゴケ
主に湿地に自生しており、常に湿った環境を好みます。オープン型のテラリウムやミニビオトープにおすすめ。
密閉容器だと徒長してしまい、うまく育てることができません。
水に強いコケ⑩ イチョウウキゴケ
水田などの水面に浮かんで生きる珍しい種類のコケ。二股に分かれる葉の形がイチョウに似ていることがイチョウウキゴケの由来です。
田んぼの水が抜かれたあとは土壌でそのまま生育します。テラリウムでは水面に浮かべて育てます。一般的なコケよりも光量が必要です。
水を使ったテラリウムに不向きなコケ
常に水が滴るような環境が不向きなコケもあります。そういったコケは使わないか、使用するならばレイアウトの中の水がかからない位置に配置するなどの工夫が必要です。
苔テラリウムでよく使用する種類の中で、特に水の多い環境が苦手な種類を紹介します。
水が苦手なコケ① ホソバオキナゴケ
盆栽などの装飾に利用され「山ゴケ」の名前でも流通しているメジャーなコケ。自然下では杉の根元などに自生しています。
空気中の湿度は好みますが、コケの塊が常に濡れた状態になるのを嫌います。苔テラリウムとしては育てやすく初心者向けですが、水のあるテラリウムでは要注意。
水が苦手なコケ② アラハシラガゴケ
ホソバオキナゴケやオオシラガゴケと同じシラガゴケ科のコケ。乾くと葉先がやや白っぽくなるのが特徴です。
テラリウムで育てやすく初心者にもおすすめの種類ですが、ホソバオキナゴケと同様に、水浸しの環境は好みません。
水が苦手なコケ③ オオシラガゴケ
ホソバオキナゴケ、アラハシラガゴケと同じく、シラガゴケ科のコケです。
先の2種よりもふたまわりくらい大きくなります。同様に水浸しの環境は好みません。
水を使ったテラリウムにおすすめの植物
根が水に浸かった状態でも育つ、水辺の表現におすすめの植物を紹介します。ここでおすすめする植物は葉が地上に出た状態で育てるものです。
水中に植物を植えたい場合には水草から選びましょう。
ヒメセキショウ
谷川の淵などに群れて自生する小型で葉の細い常緑多年草。水辺に生える植物なので、根が水に浸かった状態でも育ちます。
水を使った表現やアクアテラリウム作品におすすめ。
ヒメアオスゲ
海岸近くの草地や明るい林内に生える多年草。水辺に生える植物なので、根が水に浸かった状態でも育ちます。水を使った表現やアクアテラリウム作品におすすめ。
ヒメカナワラビ
人気のシダ植物。流れのある水辺の岩などでみられます。 耐陰性があり多湿を好み、 丈夫で育てやすく、レイアウトのワンポイントに使いやすい小型のシダ植物です。
ウサギゴケ
南アフリカ原産の食虫植物で、高山地帯の湿地の岩壁に根を張り付かせて自生します。花姿がウサギのように見えるのでウサギゴケの通称があります。
湿地は好きですが、風通しを良くしましょう。小さなビオトープを作るようなレイアウトに適しています。
水を使ったテラリウム参考レイアウト
作製の工程、気をつけるポイント、作製後の手入れや管理の仕方など、動画で細かく解説しています。参考にしてみてください。
湧き水のある苔テラリウム
湧き水の仕組みと、水辺に生えるコケと植物が作品の見どころです。水槽の横から見るのではなく上から見て楽しむテラリウムです。
小さな滝のある苔テラリウム
苔むした岩の間から染み出す水が、小さな滝のように流れ落ちる作品です。25㎝CUBE水槽に小さな滝のある苔テラリウムを作りました。水の滴る美しい景色をご覧ください。
水の流れる石壁
水の流れる苔むした石壁をつくります。水のエリアと陸のエリアの使い分けたアクアテラリウム作品です。
ウサギゴケの生えるミニビオトープ
ウサギゴケが生えるミニビオトープの作り方を解説しています。室内で育てることができる水が流れる小さなビオトープです。
水を使ったテラリウムにおすすめ『水に強いコケ』まとめ
今回は水を使ったテラリウムにおすすめの水に強いコケや植物をご紹介しました。テラリウムに使われるコケは適度な湿度は必要ですが、すべてが水に強いかというとそうではないものも多いのです。
コケの特徴を知って作るテラリウムはよりキレイで長く楽しめますよ。おすすめの水に強いコケや植物を使って、水を使ったテラリウムにぜひ挑戦してみてください。
苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。