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苔壁のあるテラリウムを作る【活着君の使い方】

「活着君(かっちゃくくん)」という造形資材を使って、水槽の側面に垂直の苔壁を作る方法を解説します。

活着君の使い方をマスターして、一面コケに覆われた苔壁作品を作りましょう。

苔壁を作るための資材「活着君」とは?

活着君はテラリウム用資材を多く扱っているメーカーピクタ製の資材で、給水性のある布状の造形材。ハサミで裁断でき好きなサイズに加工して使用することができます。

表面がフェルト状に毛羽立っているため、コケが表面の繊維に引っ掛かり、ボンドなどを使用することなく、コケを直接活着君つけることができるのが特徴。

※重さのある植物の場合、タッカーやワイヤーで止める必要があります。

活着君を使った苔壁作製の手順

それでは、幅15 x 奥行15 x 高さ20cmの水槽に活着君を使って、苔壁のある苔テラリウムを作っていきましょう。

ステップ1:活着君を取り付ける

耐水性の両面テープを使って活着君を水槽に貼り付けます。ボンドやシリコンで固定すると、再利用できなくなるため、耐水性両面テープでの固定がおすすめ。

今回は2面苔壁になるように貼り付けます。上部と両サイドに両面テープを貼り付けます。中央と下部は土で固定されるので、貼り付けなくても大丈夫。

活着君を両面テープに貼り付けます。後ろから見るとこんな感じ。※活着君には事前に水洗いしておきます。

2面に活着君を貼り付けました。上のラインが揃っていれば、多少のたわみは気にしなくても大丈夫です。苔壁を作る場合、このような深さのある水槽がデザインしやすいのでおすすめです。

ステップ2:土台を作る

まずは土台作り。苔テラリウム用SOILを敷き、石を配置します。配置が決まったら、水でよく湿らせておきましょう。

今回の主役は苔壁なので、土台部分はシンプルに作っていきます。

 

ステップ3:土台にコケを植える

コケの植え付けは土台部分から行っていきます。ここはいつもの苔テラリウム作製と同じ手順です。

 

壁面に近いところを密に植え、手前は隙間を作るように植え付けるとバランスがよくなります。

ステップ4:活着君にコケを植えて苔壁を完成させる

いよいよ苔壁への植え付け作業です。ピンセットでコケをひっかけるようにつけていきます。重さがあると落ちてしまうので、少量ずつつけていくのがポイント。

またコツボゴケやオオバチョウチンゴケのように、横に伸びるタイプのコケを植えておくと、成長したときに全体が絡み合うようになり、壁に一体感が生まれます。

この状態ではまだ活着君の繊維にコケが引っ掛かっているだけです。引っ張ったり、揺らしたりすると簡単に取れてしまいます。まずは2ヶ月間あまり動かさないようにして、じっくりと育てましょう。

苔壁のある苔テラリウムにはLED照明がマスト

2面苔壁にしたため、容器の中まで光が入りにくい構造です。LED照明を使ってテラリウム内部全体に光が当たるようにしましょう。

LED照明は一日8時間程度つけておくようにしてください。

苔壁のある苔テラリウム完成は2カ月後

植付けから2カ月後の状態です。作製当初よりも壁のコケに厚みが増しコケ同士が絡み合っています。

ピンセットで引っ張っても取れない

これくらい時間が経つと、コケの仮根が活着君にしっかりと絡み、ピンセットで引っ張っても簡単にはとれません。

―――

いかがでしたでしょうか。苔壁の植え付けは地道で根気のいる作業ですが、出来上がった作品はとても見ごたえがあります。

 

今回作製に使った材料や道具は、全て道草のオンラインショップで販売しています。皆さんも今回の記事を参考に苔壁作りにチャレンジしてください。

今回作製に使用した材料

・苔テラリウム用 15cmガラス水槽 (150x150xh200mm)◆LEDライト付き

・苔テラリウム作製用SOIL 苔テラリウムの土 3袋

・赤色溶岩石M 1袋

・富士砂極細粒 1袋

・活着君 (30x24cm) 1個

・テラリウム作製用コケ たっぷり8種入りパック 1パック

・タマゴケ 苔テラリウム作製用素材苔 1パック

・コツボゴケ 苔テラリウム作製用素材苔 1パック

※注文の際備考欄に壁作製用と記入していただけましたら、壁に作製しやすいコケを選んで8種パックを作ります。

 

詳しい作製方法はこちらの動画も参考に

動画だと細かい手順がより分かりやすいかと思います。

活着君の開発秘話を動画で公開

活着君の開発者ピクタ代表陶さんに話を伺いました。なぜ活着君がすごいのかわかります。

 


苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。

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