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どうして失敗する?自然採取したコケで作る苔テラリウム
苔テラリウムを楽しむことに慣れてくると、庭や公園などに生えているコケを使ってテラリウム作りにチャレンジしてみたいと思う人も多いはず。
でも、自然採取して作った苔テラリウムでは、
「カビが生えてしまった」「すぐ茶色く枯れてしまう」「虫が出てきた」…
などなど、トラブルが多いのも事実です。
今回は、どうして自然採取のコケでテラリウムがうまく育たないのか、そのポイントについてまとめました。
理由1コケにはテラリウム向き・不向きな種類がある
コケと一言でいっても種類は様々。コケの種類ごとで好む環境が異なります。そのため、テラリウム栽培に向いている種類と、向いていない種類があるのです。
あなたが採取してきたコケは、テラリウム向きのコケですか?
そもそも、不向きな種類のコケを植えていたら、正しい方法で植付けていてもうまく育ちません。特に街中に生えているコケはテラリウムに不向きな種類が多いです。
苔テラリウムにお勧めのホソバオキナゴケ
道路わきに生えるギンゴケは苔テラリウムに不向き
苔テラリウム向き・不向きなコケについては、こちらの記事を参考にして下さい。
標高の高い山のコケは育ちにくい
山に行くとコケが豊かに生えていて、思わず連れて帰りたくなりますよね。しかし、標高によって生えているコケが違うのです。低地に連れて帰ると、暑さに負けてすぐにダメになってしまうことも。
採取禁止の場所もあるので気をつけて
国定公園特別保護地区に指定されている場所では、動植物の採取が法律で禁止されています。
また、寺社や公園なども地権者・所有者の許可なく採取することはNGです。
コケは塊で生えることによって生態が整っていたりするので、その一部を採取するだけでもバランスが崩れ、全体が枯れてしまうことも。
最近は、寺社や国定公園内でのむやみな採取が問題化してニュースにもなっています。
マナーを守りながらコケを楽しんでくださいね。
理由2自然のコケは虫やゴミがいっぱい
テラリウムに向いている種類のコケを採取したとして、それがそのまま使えるわけではありません。
自然に生えているコケの裏側を、虫眼鏡でのぞいてみましょう。小さな虫や枯葉・枯れ枝などのゴミがいっぱい!!
この状態のままのコケを使うと、虫やゴミも一緒にテラリウムに入ってしまいます。虫のフンはカビが生える原因になりますし、コケを食べてしまう虫もいます。
また、枯葉や枯れ枝もカビが発生する原因になります。
このようなコケを使って苔テラリウムを作るためには、コケを洗浄して、虫やゴミを綺麗に取り除く必要があります。
コケの量にもよりますが、結構大変な作業です!!(特に虫嫌いな人は要注意)
購入するなら専門サイトのコケが安心
苔テラリウムを扱っている専門サイトのコケは、苔テラリウム向きの種類であるのはもちろん、きちんと洗浄されたものが多いので、安心してそのまま使用できます。
失敗したくない!カビや虫は嫌だ!という方は、ショップで購入したコケを使うのが無難です。
道草のオンラインサイトでは、洗浄・殺虫済みのコケを販売しています。
まとめ
自然のコケを使用する場合は、まずはコケの種類を調べて、テラリウム向きのコケを選び、よく掃除してから作製しましょう。
作品を作ることが目的であれば、やっぱり専門サイトから購入することをおすすめします。