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コケに詳しくなるためのコケの本5選
コケ植物はどのような体のしくみをしていて、どのように暮らしているのでしょうか? コケの生態を詳しく知ることは苔テラリウム栽培にも大いに役立ちます。
そこで今回は私も実際にコケの勉強に使っている本の中から、おすすめコケの本を5冊紹介します。
おすすめコケ本①「コケはともだち」
出版社:リトルモア
著者:藤井久子 監修:秋山弘之
難易度☆
まだ本当にコケが好きなのかわからない。コケに興味が出てきたばかり。なんだか最近コケのことが気になってしまう。そんな人におすすめ。
コケの基本的な生態についておさえつつも、キャラ化されたコケが登場したりと初心者にも飽きさせない内容。コケ好き目線で書かれた本なのでとても読みやすく、これなら始められるかもと思わせてくれます。
苔ブームの火付け役ともいうべき一冊で、この本でコケの沼にハマり人生踏み外した人も多いとか。私も踏み外したひとりです。
おすすめコケ本②「コケに誘われコケ入門」
出版社:文一総合出版
著者:秋山弘之・有川智己・今田弓女・伊村智・鵜沢美穂子・河井大輔・田中美穂子・樋口正信・藤井久子・堀川大樹・吉田有沙
難易度☆☆
コケについて勉強を始めたいなら、まずこの本から読み始めましょう。
コケ入門とタイトルについているが、なかなか充実した内容。ずらりと並んだ著者をみても内容の厚みがわかります。全編カラーで写真やイラストも美しくわかりやすいのがおすすめポイント。
コケの体のしくみや、分類、生活史といった基本が大きなイラスト付きで解説されているの理解しやすくて嬉しい。コケの進化や子孫を残すための工夫、コケ観察のすすめなど、担当著者ごとの視点でわかりやすく解説されています。
苔玉やテラリウム、コケをつかった染色など楽しみ方についても触れられており、コケについて幅広く学ぶことができる入門書です。
おすすめコケ本③「コケの謎ゲッチョ先生コケを食う」
出版社:どうぶつ社
著者:盛口満
難易度☆☆
読み物として面白いコケ本として強くおすすめしたいのだが、残念ながら絶版。古本で見つけたら手にしてもらいたい。勉強のための本というよりは読み物として面白い。そして楽しく読みながらコケ雑学が身につく。
“コケを食う”というサブタイトルの引きの強さがもう… ちなみにゲッチョ先生はコケはマズイと書いております。ゼニゴケは一番まずいらしい… コケを美味しく食うなら負けてないぞと、いつの日か美味しいコケ料理をゲッチョ先生に振舞いたいという野望も。
おすすめコケ本④「苔の話 小さな植物の知られざる生態」
出版社:中公新書
著者:秋山弘之
難易度☆☆☆
新書なので写真は少なめであるがサブタイトルのとおり、コケの知られざる生態についていろいろと書かれていて楽しく読むことができます。からだの仕組みや分類だけでなく、人とコケとの歴史などコケの雑学が専門家目線でフルに盛り込まれている感じでしょうか。
「味と匂いの不思議な成分」「苔を住処とする生き物たち」「銅ゴケの謎」などなど面白い話題が豊富です。コケ知識をいろいろ身につけたい人におすすめの一冊です。
おすすめコケ本⑤「コケの生物学」
出版社:研成社
著者:北川尚史
難易度☆☆☆☆
コケについてしっかり勉強したい人には、この本を読んでいただきたい。いきなりだと難しい内容もあるので「コケに誘われコケ入門」を読んでから、読み始めるのがよいかと思います。
前半はコケと緑藻・コケとシダの関係についてや、コケ進化や生活史について解説されています。中盤は主にコケの生殖について、後半でコケと水に関することや、コケと他の生物とのかかわり、コケと人とのかかわりについても書かれています。
前半は植物の中のコケの位置づけや進化に関することが主となっており、やや難しい内容でした。「コケと水」の章はけっこうテラリウム栽培のヒントになりそうな内容もあります。
この本でも「とても食べられるようなものではなかった」と書かれています。刻んだゼニゴケをうどんにのせて食べたらしい。偉いコケの先生たちもみんなコケを食べてみることをしているのだな(笑)
自分にあいそうなコケの本を探してみよう!
いかがでしたか? すべて読む必要はないので、自分にあいそうだなと思ったコケの本をぜひ読んでみてください。
コケ関連書籍はコケの生態や進化について書かれたもの以外にも、コケ図鑑、苔テラリウムや苔玉のハウツー本、苔庭のデザイン本など様々なジャンルの書籍が出版されています。コケの中でも興味のある分野を掘り進めていくのも面白いです。
コケ図鑑についてはおすすめ紹介記事を書いていますので、こちらも参考にしてください。
苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。