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コケ観察におすすめコケ図鑑5選

コケに興味が出てくると、やっぱりコケの名前が知りたくなってきます。コケは小さな植物なので、野外で観察してもなかなか名前を調べるのが難しい。そんなときにお勧めのコケ図鑑をご紹介します。

 

コケ観察におすすめのコケ図鑑5選

近年の苔ブームもあり多くのコケ図鑑が出版されていて、どれから手にしたらよいのか迷ってしまうのではないでしょうか? それぞれの特徴に合わせて、5種類のおすすめコケ図鑑を独断と偏見でご紹介していきます。

ときめくコケ図鑑

著者:田中美穂 出版:山と渓谷社

図鑑の写真をうっとり眺めて楽しみたい人に

◆登場するコケ106種
◆初心者向け指標☆☆☆☆☆

山と渓谷社のときめくシリーズらしい、美しい写真とほっこりするデザインの図鑑。写真が綺麗なことは言うまでもなく、観察ポイントなど著者の苔愛があふれ出ている。まずは綺麗なコケの写真を眺めて楽しみたい人におススメです。(使い古して汚い写真しかなくスイマセン…)

 

知りたい会いたい特徴がよくわかるコケ図鑑

著者:藤井久子 出版社:家の光協会

コケの名前を調べたい人にまずお勧め

◆登場するコケ182種
◆初心者向け指標☆☆☆☆☆

コケの種類を見極めるポイントを分かりやすく解説。町中で見かける種類から、山に出かけたときに観察できる種類まで。種類ごとに生息場所や特徴が細かく書かれているので、初心者の人から一段ステップアップしたい人まで対応している図鑑です。

コケ観察ブームの火付け役「コケはともだち(リトルモア)」の著者 藤井久子さんの書かれた図鑑だけあって、愛好家視点なのがとても使いやすく、ページ下の「メモ」にへぇ~思わせるコケ小ネタが多数仕込まれているので、ページの隅まで読み込んでほしい。

 

野外観察ハンドブック校庭のコケ

著者:中村俊彦・古木達郎・原田浩 出版:全国農村教育協会

身近に生えるコケ植物と地衣類、両方知りたい人にお勧め

◆登場するコケ190種(※地衣類を含む)
◆初心者向け指標☆☆☆

校庭という限られたスペースに絞ったタイトルが面白い。実際は校庭以外に生えている種類も多く出てきますが、比較的身近な環境に生えてるコケを紹介しているので、身近な場所で観察するのに便利な図鑑であるといえます。

また、コケ植物(蘚苔類)以外から、地衣類の仲間も多く紹介されています。地衣類も〇〇コケと名前がつくため、コケと一緒の仲間として扱われることもあり、生えている場所も似ているので、一緒の図鑑に載せてもらえるとわかりやすくてよいですね。

 

町中のコケ基本50種

著者:道盛正樹 出版:大阪市立自然史博物館

公園や道に生えているコケが知りたい、そう思ったらこの一冊

◆登場するコケ50種
◆初心者向け指標☆☆☆☆

町中というごく身近な場所に絞った、これまでにありそうでなかったコケ図鑑。はじめに出てくるコケの特徴や生活史は漢字にルビがふってあるので、小学生低学年でも使うことが可能。夏休みに自由研究のお供にもお勧めしたいです。

コンパクトでカバンに入るサイズなので、街中でコケさんぽするのに便利です。町中のコケ基本で50種類もあるのかー。身近な場所にも色々な種類が生えているのですよね。図鑑を見ながら眺めると、普段歩いている道の景色が違って見えそうですよ。

 

日本の野生植物コケ

著者:岩月善之助 出版:平凡社

専門的に調べたいならば

◆登場するコケ963種
◆初心者向け指標☆

専門的な図鑑なので種類が多く、名前を調べるのもなかなか難しいが、コケの種類をきちんと同定したいならば持っておきたい。正確に種名を判別していくための指標が書かれているが、顕微鏡で観察して判別するようなことが基準になっているので、理解して使うには難易度が高い。

重いので野外観察というよりは、自宅で調べるのに向いています。

 

コケ図鑑をもってコケ観察に出かけよう

お気に入りのコケ図鑑が見つかったら、コケ図鑑とルーペをもって観察に出かけてみましょう。なんとなく眺めていたのとは違う景色が見えてくるはずです。

 

まとめ

いかがでしたか? 初心者向けから専門的に調べたい人向けまで、コケ図鑑を紹介しました。これ以外にもコケ関連の書籍は沢山出ていますので、自分に合いそうな図鑑や本を探してみて下さい。

名前を正確に判別するのは結構難しい!

コケ図鑑と見比べても、見分けがつかず判別につまずいてしまうこともあるはずです。コケは小さく差がわかりにくうえに、日本に自生している種類だけでも1700種以上ととても多いのです。

実はコケ専門の先生でも簡単には判別できないのですよ。コケの名前を正確に判別するためには、顕微鏡を使って葉の形や細胞の並びまで観察しなければわからない種類も多く、胞子体が付いているときにしか名前が判別できない種類もあります。

まずは正確に名前を判別するところまで行かなくても、この種類の仲間なのかな? というところまでいけば十分!

図鑑を読んでみるとコケの種類によって、好む場所や標高などに違いがあることもわかってきます。コケ観察だけでなく、そういった情報はコケを育てることにも役に立つはずです。

●図鑑の使い方や種類の判別方法を詳しく知りたい人は、専門家が主催しているコケ観察会に参加してみるのも良いでしょう。各地の博物館や植物園・苔愛好家団体などで開催しています。

私も所属しているコケ愛好家の会「岡山コケの会」のホームページリンクを貼っておきます。(岡山と名前についていますが全国組織です)

▶岡山コケの会ホームページ

 


苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。

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