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苔から虫がわいてきた!どうする?【苔テラリウムの虫対策まとめ】
家で育てている苔テラリウムに、虫がわいてきたなんてことはありませんか?
部屋の中に置くものなのに、虫がわいてきたら嫌ですよね。虫がわいてしまう原因は何なのでしょう?
虫が出てこないようにするための対策と、出てしまったときの対策、殺虫剤の使い方についてまとめました。
※虫画像多数、虫嫌いさんは閲覧注意
苔テラリウムに小さな虫がわいてきました!!
虫が出てきたら、まずはそれがどんな虫なのか知ることも大切! それによって対策も違ってきます。
苔テラリウムの中に羽の生えた虫が!
足の長い蚊のような虫。これはガガンボですね。コケの中に幼虫が隠れていた可能性があります。ガガンボの他にも、蛾やユスリカなど、飛ぶ虫の幼虫がコケの中に隠れていて、羽化することがあります。
苔テラリウムの中にうねうね這う虫が!!
小さなうねうねした虫。これはユスリカの幼虫ですね。他には、小さな蛾の幼虫や、ガガンボの幼虫など、コケを食べて生きている虫もいますし、小さなムカデやヤスデが潜んでいることも。
コケに虫のフンがついているときは要注意!!どこかに虫が潜んでいると思ってください。
苔テラリウムに虫がつく原因
自然採取したコケで、苔テラリウムを作っていませんか?
採取してきたコケの中に、虫の卵や幼虫が潜んでいることがあります。作製するときは清潔なコケを使って作製しましょう。テラリウムの土も、庭など野外の土を使うと虫が湧いてくる原因になります。
フタが開いている容器で育てていませんか?
フタが開いているタイプのテラリウムの場合、コバエなどが潤いを求めて、入ってきてしまうことがあります。湧いてくるというより、外からやってくるのですね。
虫が出ないようにするためには
虫はコケの裏側についた土に潜んでいることが多いので、綺麗に洗浄・殺虫してから作製しましょう。道草ではコケを洗浄・殺虫したものを販売しているので安心です。
どうしても虫が嫌いな人の場合は、きっちり密閉されたタイプの苔テラリウムがおすすめです。綺麗に洗浄したコケを使って、虫が入ってこないようにフタをしてしまえば安心ですね。
虫が湧いてしまったらどう対策すればよいですか?
1、つまみ出す
虫嫌いの人には、なかなかできないですかね(笑)
2、追い出す
飛ぶ虫の場合、屋外でしばらくフタをあければ出ていきます。まだ幼虫が残っていないとは限らないので、さらに対策はしておきたいところ。
3、園芸用の薬剤で駆除する
家庭園芸用(植物用)に販売されている、殺虫剤で駆除できます(ベニカスプレーなど)。殺虫剤は正しく使わないと、コケに傷みが出てしまうことも
殺虫剤の使用は、薬害に注意!
薬害を出さないようにするには、以下の2点に注意しましょう。
コケをよく湿らせてから殺虫剤をかける。
コケが乾いているときや、温度が高いときに殺虫剤をかけると、薬害でコケが枯れてしまうことがあります。
涼しい時間帯に殺虫剤をかける。
殺虫剤をかける前に、必ずコケを水で湿らせて下さい。特に夏は、夜涼しくなってから殺虫剤をかけるようにしてください。
番外編 コケを食べる虫。こんな種類もいます。
シリブトガガンボの幼虫 コケに擬態していて、すぐに見つけるのは難しい。ピンセットで摘まんでいるものが虫です。
コケに擬態するシリブトガガンボについては、愛媛大学の今田弓子さんが詳しく研究しています。気になる方は、以下のリンク先をチェックしてください。
ダンゴムシ テラリウムの中に入ってしまうことはなかなかないですが、苔の生えている場所にいることが多いダンゴムシ。一緒に育てているとコケを食べてしまうことも。(可愛いので駆除したくない…)
シトネアブの幼虫 ハモグリバエのように葉の中に入って食べるタイプ。ジャゴケなど葉状苔類で見かけることがあります。
苔テラリウムの虫対策まとめ
苔テラリウムの虫対策、まとめです。
● 苔テラリウムを作るときは、市販されている綺麗なコケを使いましょう。
● 虫が出てしまったら、園芸用の殺虫剤をかけて駆除しましょう。
と、虫について書いてきましたが、テラリウムは苔玉や盆栽などと比べて、虫の心配が少ない育て方です。
きちんと作られた苔テラリウムなら、虫が湧いてしまう心配はありません。安心して苔テラリウムにチャレンジしてください。