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作品のつくり方
25cm水槽に苔の森を作る【作製キットでつくる苔テラリウムの作り方】
25cm水槽に本格的な苔テラリウムが作れる作製キットの解説記事です。時間をかけてじっくり本格的な苔テラリウムを作りたい人におすすめの内容です。

約2時間で、自然の風景を再現した苔テラリウムを作ることができます。記事の最後には詳しい育て方も解説していますので、参考にしてください。
初心者向け苔テラリウム作製キットを使った作り方の記事は、こちらをご覧ください。
【初心者でも簡単】ガラスキャニスターでつくる苔テラリウムの作り方
苔テラリウム作製キットの中身は?

苔テラリウム作製に必要な材料がすべて入っています。
・25㎝水槽(250×160×h160mm)
・苔テラリウム用SOIL×3袋
・化粧砂 川砂利×1袋 富士砂極細粒×1袋
・溶岩石×5個(キットでは赤色・黒色から選択できます)
・コケ×8種類
・シダ×1種類
必要な道具

作製には以下の道具が必要になります。
・ピンセット
・ハサミ
・霧吹き
・水差し
作製手順と、きれいに作るためのポイント
1.SOILを2袋分入れる

SOILを2袋分入れ、平らにならします。
2.溶岩石を配置する

溶岩石の配置が綺麗にレイアウトする最初のポイントです。石の向き、並びによっても景色が変わるので、試しながらじっくり考えましょう。

3.SOILを追加する

残りのSOILを使って、配置した溶岩石の隙間や背面に加えて全体を整えます。

傾斜をつけると、奥行き感のある景色に仕上がります。
4.水で湿らせる

SOILを水で湿らせます。底まで全体をしっかり湿らせましょう。

5.化粧砂を敷く

川砂利と富士砂を使って、表面を装飾します。コケを植えつける前に敷いた方が美しく仕上がります。
6.シダを植える

アクセントになる、シダを最初に配置します。シダの土を水洗いしてから植えつけます。

7.背が高いタイプのコケを植える

まずは、背が高いタイプのコケから植えつけます。一ヶ所にまとめて植えるよりも、三ヶ所にばらして植える方が全体のまとまりが出やすくなります。

8.他の種類のコケを植える

他の種類のコケを植えつけていきます。ピンセットで摘まめるくらいの少量ずつ植えていくのが綺麗に仕上げるポイントです。
9.這うタイプのコケを植える

コツボゴケ、ツルチョウチンゴケ、オオバチョウチンゴケといった這うタイプのコケを、溶岩石の間や、溶岩石の元に植えます。これらのコケは時間が経つと、溶岩石に這い上がってきます。
10.霧吹きで全体を湿らせる

11.フタを閉めて完成

これから育っていく姿も楽しみです。

詳しい作製工程はこちらの動画もご覧ください。
完成した苔テラリウムの育て方

水やり

基本の水やりは霧吹きで、コケ全体が湿るように与えます(週に一回が目安)。置き場所の環境や季節によっても異なります。コケの表面が乾いてきたら与えるようにしてください。
溶岩石をしっかり湿らそう

溶岩石をしっかり湿らせておくと、コケが着生しやすくなります。溶岩石が苔むした景色を楽しみたい場合には、溶岩石が常に湿った状態をキープするように心がけてください。
SOIL(土)が乾いてきたら

SOILが乾いてきたら、水差しを使って水を足します。SOILから蒸発した水分でテラリウム内の湿度が保たれます。SOILが常に湿った状態を保ちましょう。1-2ヶ月に一度を目安に水を足すようにします。
置き場所

室内の明るい場所におきましょう。一日8-10時間程度明るい場所が最適です。
コケは意外に明るさを必要とします。薄暗い室内では光合成ができず、うまく育てることができません。1,000‐2,000lux程度の明るさがベスト。スーパーマーケットの店内の明るさをイメージしてください。
明るさが足りないときはLED

室内に十分明るい場所がないときには、LED照明を使います。市販のデスクライトでも代用可能ですが、植物用のLED照明はコケの生育に適した波長の光が出ており、美しく鑑賞することができます。
光不足と感じたときには、できるだけLED照明を使うことをおすすめします。
温度管理

苔テラリウムの適温は10-25℃です。この温度で育てるとコケの緑が綺麗で元気よく育ちます。
温度が5℃以下の低温のときには、コケの生育がゆっくりになります。0℃以下になってもダメージはありませんので、冬の寒さはそれほど心配ありません。
温度が30℃以上の高温のときには、コケにダメージが出やすくなります。できるだけ涼しい場所で育て、30℃以上になる暑い時間帯を短くするようにしましょう。
苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。

