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ジュエルオーキッドの育て方・管理方法【テラリウムで育てる】

ジュエルオーキッドは、キラキラと美しい葉の模様が人気のランの仲間。

多湿な環境を好むため、テラリウムで育てるのに適しています。必要な明るさもコケを育てるのと同じくらいなので、苔テラリウムに加える植物としておすすめです。

今回は、初めてジュエルオーキッドを育ててみたい方に向けて、ジュエルオーキッドの育て方の基本をまとめました。

〇ジュエルオーキッドについての記事リストです。こちらも合わせて参考にしてください。

ジュエルオーキッドの育て方【基本】

テラリウムでないと育てられない?

テラリウムで育てるジュエルオーキッド

ジュエルオーキッドは、毎朝霧が出るような湿度が高い場所に自生しています。

乾燥には弱く、湿度を高く保つことが重要。室内で、むき出しの状態で育てるのは、かなり難易度が高いと思います。

購入したジュエルオーキッドの鉢は、水槽や栽培ケースに入れて育てましょう。

 

屋外で育てることはできる?

ジュエルオーキッドの適温は、15℃から30℃の間。寒さには弱く、最低でも10℃以上をキープしたい植物です。

また、直射日光や強い光を嫌います。

その条件を考えると、ジュエルオーキッドは室内で、窓辺の光やLEDなどを使って育てるのがよいでしょう。

ジュエルオーキッドは、室内でテラリウム栽培がおすすめ

ジュエルオーキッドは多湿を好み、強い光を必要としません。室内のガラス容器の中で育てるのが基本なので、まさに苔テラリウムと同じ設備で育てられます。後述しますが、テラリウムで苔と寄せ植えにするのにも相性が良いです。

コケとの違いは、冬の寒さに弱いこと。冬の温度にさえ注意してあげれば、苔テラリウムと同じ管理で育てられます。

※日本産のミヤマウズラなど一部の種類は寒さに強く、屋外栽培可能なものもあります。

 

ジュエルオーキッドの日常の管理方法

水やり

湿気が大好き

ジュエルオーキッドは多湿な環境を好むタイプのランです。

ランは水やり少なめでもよいイメージがありますが、ジュエルオーキッドは水切れすると傷みやすい種類。土まで完全に乾いてしまうと、枯れてしまいます。

水を溜めておくのはNG

容器の中に溜まるほど水を与えるのはよくありません。過剰な水は根痛みや病気の原因となります。

水苔栽培の場合には、水苔を指で触って、湿気を感じるくらいがベスト。水苔を指でつまんで水がにじみ出てくるようだと多すぎです。

冬の水は控えめに

冬に最低温度が15℃以下になる場合には、水やりを控えめにします。植え込み材料が乾かない程度に、株元に霧吹きをかけ湿気を補うようにします。

 

肥料は最低限に

ジュエルオーキッドは栄養の少ない場所に自生しているため、多くの栄養を必要としません。無肥料で栽培しても問題なく成長します。

太らせたい場合には、春から夏の生育期に液体肥料を与えます(月に1回程度)。

生育が止まる冬、植え付け直後、調子を崩している株には与えないようにしてください。

テラリウムで育てる場合には、固形肥料は不向きなため、必ず液体肥料を使用します。

※液体肥料を与えすぎると、テラリウム内に藻が発生して緑色に汚れることがあります。また肥料の与えすぎは、葉枯れや病気の原因になります。過剰にならないよう注意しましょう。

明るさは苔テラリウムと同じでOK

日陰に生えているランなので、コケとほぼ同じ強さで問題ありません。

ジュエルオーキッドは、森の樹木の足元に生える植物。

キラキラとした模様は、光の少ない場所で効率的に光を集めるための工夫なのだそうです。

 

ジュエルオーキッドにはLED栽培がおすすめ

ジュエルオーキッドはLED照明のみで育てることも可能です。

1000-2000ルクス程度の明るさに設定して、一日8-10時間光を当てるようにしましょう。

デジタルタイマーを併用して毎日安定した光を当てると丈夫に育ちます。

また照明を当てると、葉の模様がより美しく見えるので、LED栽培がおすすめです。

 

鉢植えのままテラリウムで育てる

ポットや鉢植えのジュエルオーキッドをテラリウムで育ててみましょう。

ふたのできるガラス容器を用意し、砂利などを敷きます。その上にジュエルオーキッドのポットを置いて管理します。

ケースで育てるジュエルオーキッド

水槽などに複数個並べて育てることもできます。

買ってきたポットから大きい鉢に植え替える場合の植え付け材は、ミズゴケでも苔テラリウムソイルでも大丈夫です。

足元にコケを植えたい場合には、苔テラリウムソイルを使いましょう。

保湿のために砂利や水苔を敷いておこう

ガラス容器の底面に、砂利や水苔を敷いて湿らせておくと、テラリウム内の湿度を保ちやすくなります。

 

テラリウムのレイアウトに組み込む

ジュエルオーキッドをコケやシダと一緒にテラリウムのレイアウトに組み込むと、原生地を再現したような作品を作ることができます。

用土は苔テラリウム用ソイルでOK

ジュエルオーキッドは苔テラリウム用ソイルに直接植え付けできます。苔だけを植えるときより、厚めにソイルを入れましょう。

植付けのポイント①:根が少ないので折らないように注意

ジュエルオーキッドの根

ジュエルオーキッドの根は少なく、基本各節から1本の根しか出ません。

販売されている苗木は数本しか根がない状態なので、植付けるときには根を折らないよう注意してください。

植え込み材のミズゴケを丁寧に外します。外れにくい場合は、水の中でふやかしながら外すのがコツです。

多少水苔が残っても問題ありません。無理をして根を折らないようにしましょう!

少し穴を掘って、ジュエルオーキッドを配置します。まわりから土を寄せ、そっと植え付けましょう。

 

植え付けのポイント②:横に広がるのでスペースに余裕をもって植え付けましょう

ジュエルオーキッドは横に広がりながら株立ちになります。

初めから容器いっぱいに植えてしまうと、育つスペースがなくなってしまいます。ゆとりをもって植え付けるのがコツです。

 

ジュエルオーキッドと一緒に植えるおすすめのコケ

ジュエルオーキッドが好む湿潤な環境は、テラリウムで育つコケにとっても良い環境。

テラリウム用に販売されているコケなら、問題なくジュエルオーキッドと一緒に植えることができます。

ジュエルオーキッドを主役にテラリウムを作るなら、背が低めの苔を合わせると作りやすいでしょう。

タマゴケ・ホソバオキナゴケ・アラハシラガゴケ・コツボゴケ・ツルチョウチンゴケなどがおすすめです。

 

ジュエルオーキッド栽培のQ&A

葉が茶色くなっている

根元の方の葉が変色してくるのは老化によるもので、自然なことです。切り取るか、そっと引っ張って取り除きましょう。

新芽に近い方の若い葉に茶色いシミができたり、変色したりするのは何かトラブルがある場合が多いです。

 

横に伸びてしまう

「倒れたように横に伸びてしまう」と相談を受けることがありますが、ジュエルオーキッドはそういうものです。

まっすぐ育てたい場合は、できるだけ真上から光をあてるか、支柱などで真っ直ぐになるようにする方法もあります。

 

かかりやすい病気

芯が腐る

ジュエルオーキッドに発生する病気はフザリウムによる腐敗病や軟腐病などがあります。

どちらも発生すると枯死する可能性が高い病気です。

フザリウムの予防にはベンレート水和剤(殺菌剤)、軟腐病にはストマイ液剤がおすすめです。

キノンドー水和剤など有機銅剤も効果がありますが、コケを枯らしてしまうため、ジュエルオーキッド単独栽培以外の場合には使用しない方がよいでしょう。

 

つきやすい害虫

ジュエルオーキッドについたカイガラムシ

ジュエルオーキッドには、ハダニやカイガラムシが付くことがあります。よく観察し、発生していたら早めに薬剤を散布し対策しましょう。

写真はジュエルオーキッドについたコナカイカガムシ。

ハダニは葉の裏側につき、カイガラムシは葉の付け根につきます。

どちらも蔓延すると駆除が困難なので早期発見がポイントです。

 

【動画】苔テラリウムでジュエルオーキッドを楽しもう!

道草ちゃんねるでは、ジュエルオーキッドを使った苔テラリウム作品の作製動画を公開しています。

キラキラとした葉は、作品を明るく彩ってくれます。植え付け方や管理方法の参考にしてください。

◆ジュエルオーキッドをテラリウムで楽しむ2つの方法

◆ジュエルオーキッドと苔のテラリウムの作り方【Mosslight-LED】

道草オンラインショップでも取扱中

道草オンラインショップでも、ジュエルオーキッド各種お取り扱いしています。ぜひお気に入りの株を見つけてくださいね。

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