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ジュエルオーキッドのふやし方
キラキラとした葉脈の輝きが美しいジュエルオーキッド。
育てるのに慣れてきたら、殖やして楽しむこともできます。お気に入り品種の株をふやせれば、新たに別の作品に入れることもできますね。
この記事では、ジュエルオーキッドの殖やし方についてまとめました。
注意！キバナシュスランやナンバンカゴメラン（マコデスペトラ）などの種類によって、販売や販売目的の増殖には環境省への届け出が必要となります。
無届け出で増殖、販売・譲渡すると違法になりますので注意してください。尚、個人が楽しむため増殖することは問題ないということです（環境省確認済み）
殖やし方①挿し芽でふやす
生長している茎を切って、挿し芽にしてふやす方法です。
今生長している茎を、葉を3枚くらい付けた状態で切り離します。
このポットの株からは、2芽取れそうです。
切り取った挿し芽は、殺菌のためベンレート溶液に浸します。
切り取られた元株の切り口にも、ベンレートをかけておきましょう。
ふたのできるプラスチック容器にミズゴケを敷き詰め、挿し芽をそっと挿します。
ふたをして、乾かないように管理しましょう。
パックの中で1か月育てたものを取り出してみます。
節から新しい根が出ているのがわかりますね。
それぞれ、ミズゴケを使って素焼き鉢に植えなおしました。
1株の元株から、小さな苗を2つふやすことができました！
挿し芽を切り取った元株の方も、1～2か月すると脇芽が出てきます。同じように育てましょう。
作業時のポイント：器具は消毒して使いましょう
すべての作業の前に、器具は煮沸消毒して使います。
ランを殖やす作業をするときは、一株ごとに器具を消毒するのが基本です。この記事で紹介している作業はすべて同様です。
殖やし方②株分けでふやす
大きく育った株を、株分けでふやす方法です。
株立ちに育ったジュエルオーキッドがあれば、この方法で小さな苗が作れます。
元株の根のまわりのミズゴケを落とし、ほぐします。ジュエルオーキッドの根は本数が少ないので、折らないように注意してください。
ミズゴケを粗く落としたら、水でふやかしながらほぐすのがコツです。
ミズゴケを落とし終わりました。これはすべて繋がっている、ひとつの株です。
横につながっている茎をカットし、株を分けていきましょう。
3つの株に分けることができました。
それぞれ、ベンレート溶液に浸けて切り口を殺菌します。
一株ずつ、新しいミズゴケを使って素焼き鉢に植えこんでいきます。
植木鉢の直径より一回り大きくミズゴケを巻き付け、ぎゅっと植え込むのがコツ。
大きな一株から、小さな苗を3つ作ることができました！
栽培マメ情報：元の株を早く株立ちに育てる方法
小さなジュエルオーキッドを早く株立ちの大株に育てたい場合、花芽が付いたときにカットしておくのがポイント。
花芽が付くと、株の成長が止まります。花芽をカットすることで脇芽が出やすくなり、早く株立ちの株に育てることができます。
番外編：交配してタネでふやす
番外編として、種をとって殖やす方法も紹介しておきます。
ただし、種が取れたとしても、発芽させるために特殊な設備が必要です。一般の家庭ではなかなか難しい方法でしょう。
ジュエルオーキッドの花から、花粉塊を採取します。
花粉キャップをはずすと、花粉塊が中に入っています。花粉キャップは花粉を守るための器官です。
花粉塊はひとつずつ、分けて使うことができます。
めしべがあるくぼみに花粉塊を入れたら、交配完了です。どの品種を交配させたか、しっかりラベルに記録することを忘れずに。
2か月後。受粉が成功し、さやがふくらんできました。成熟までにはもう少し時間がかかります。
成熟したらさやの中から種を取り出し、種をまくことになります。
しかし、ランの種は土にまいてもほとんど発芽しないため、フラスコ内で無菌播種をする必要があります。一般家庭でランの播種が難しいのはこのためですね。
ジュエルオーキッドの殖やし方まとめ
ジュエルオーキッドの殖やし方は、
１．挿し芽でふやす方法
２．株分けでふやす方法
が一般的です。
販売目的で殖やすことは違法になる場合が多いので注意が必要ですが、育った株を分けて自分の作品に使うのは、植物栽培の醍醐味。
うまく育てられるようになったら、挿し芽や株分けに挑戦してみてください。
動画でチェック
作業の様子をより詳しく見たい方は、動画でも解説しています。
◆ジュエルオーキッドをふやす3つの方法
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