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小さな日本庭園の苔テラリウムをつくる
10㎝CUBEの容器に、小さな日本庭園のある苔テラリウムを作ります。砂や石を使って和の雰囲気を表現する作品です。
材料と準備するもの
作製キットに入っている材料は、
・ガラス容器 10×10×10㎝(フィット100CUBE)
・苔テラリウム用SOIL
・青華石
・パウダーサンド スノー
・川砂利(中粒)
・コケ3種
・灯篭フィギュア
その他、作製には「ピンセット」「ハサミ」「ミクロスパーテル」を使用します。「水差し」「霧吹き」もあると便利です。
小さな日本庭園の苔テラリウムの作り方
①SOILを入れる
容器にSOILを入れます
②石を配置する
青華石をSOILに埋め込むように配置していきます。レイアウトを考えながら配置しましょう。
石の配置を決めながら、筆を使ってSOILに傾斜をつけます。SOILを水で濡らしてしまうと動かなくなるので、この段階でしっかりと土台をデザインします。
石の位置が決まったら、SOILと石がしっかり湿るように水で濡らします。
③砂と砂利でデコレーションする
ここからはデコレーションです。砂を敷きなおすのは難しいので、事前にレイアウトを考えておきましょう。
決めた場所に、パウダーサンドを敷いていきます。
厚みはこのくらい。
中央から、手前にかけて広がるようにパウダーサンドを敷きました。
使う砂利を取り出します。大きさや形が微妙に違うので、よいものを選びましょう。
敷石に見立てて、砂利を置いていきます。事前に印をつけておくとよいです。
奥に小さめの砂利、手前に大き目の砂利を置くと、遠近感がうまれます。
最後に、灯篭のフィギュアを配置します。
④コケを植える
キットには、背の高くなるコケが1種類(ヒノキゴケかヒロハヒノキゴケ)、こんもりと育つコケが2種類(タマゴケ・アラハシラガゴケ・ホソバオキナゴケなど)が入っています。
最初に背の高くなるコケから植えていきます。
写真はヒロハヒノキゴケ。茶色い部分を取り除き、根元についていた泥やゴミをきれいに落としました。
泥が多くついている場合は、水で洗い流してもよいです。
ピンセットで垂直につかみ、挿し込むように植えていきます。しっかり挿し込んだらピンセットをゆるめ、垂直に引き抜くのがコツ。
三角形になるよう、3点に配置しました。それぞれの量感を変えるのも、自然に見せるコツです。
続いて、アラハシラガゴケ。ピンセットでつかめる量に分け、泥やゴミを落とします。
コケを垂直につかみ、まっすぐ植え付けます。ピンセットを引き抜くとき、苔を押さえるためにミクロスパーテルを使うと植えやすいです。
続いて、タマゴケ。アラハシラガゴケと同じ要領で植えていきます。
パウダーサンドを敷いた場所にも植えられます。植えすぎてしまわないよう、メリハリをつけましょう。
植え付けが完了しました。砂や砂利で作った景色を生かすように、コケを植えすぎないのもポイントです。
今回の作品は、禅寺によく見られる枯山水の庭をイメージしてみました。余白の美しさも大事ですね。
苔テラリウムの育て方・管理方法
水やりについて
基本は週に一度、コケ全体がしっかりと湿るように霧吹きで水やりします。
定期的にSOILの乾き具合を観察し、乾燥してきたと思ったら、水差しでSOILをしっかりと湿らせましょう。
温度について
適温は10~30度の間。30度を超えると傷むコケも出てきますので、暑い季節は要注意。
明るさについて
室内の明るい場所で育てます。レースカーテン越しの光もしくは蛍光灯などで、本が読めるくらいの明るさが必要です。直射日光は避けましょう。
明るさが足りない場合は、LED照明を使うのがおすすめです。1日8~10時間明るい状態が続くようにしましょう。
換気について
今回使った容器は、通気があるタイプの容器です。週に一度はふたを開けて換気をするようにしましょう。コケが丈夫に育ちます。
空調などで乾燥しすぎてしまう場合は、ふたをひっくり返すと密閉度を高めることができます。
最後に
苔テラリウムなら、小さな容器でも世界観をつくることができます。
今回紹介したレイアウトはあくまで見本です。自分らしくアレンジしてみてくださいね。
小さな日本庭園の苔テラリウムの作り方を動画で確認!
この作品を作る様子を動画で公開しています。こちらも参考にしてください。
苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。