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【オープンタイプ苔テラリウム】おすすめの苔(コケ)と育て方
今回は、オープンタイプの苔テラリウムについて。
道草の相談LINEにも、「オープンタイプの容器で苔テラリウムを作りたいのですが、おすすめのコケはありますか?」という質問がよく寄せられます。
回答としては乾燥に強いタイプのコケをおすすめしていますが、正直、室内でオープンタイプ苔テラリウムを育てるのは結構難しいもの。初心者の方や、あまり手がかけられない方にはおすすめしていません。
今回は、オープンタイプ苔テラリウムの特徴と注意点についてまとめました。
オープンタイプ苔テラリウムとは
「オープンタイプのテラリウム」とは、フタがない容器につくるテラリウムのこと。この写真では、左はオープンタイプ、右は密閉タイプのテラリウムですね。
ふたのないオープンタイプの容器でも、容器の大きさや深さ・開口部の広さによって、湿度を保ちやすいものと保ちにくいものがあります。
大雑把に言えば、
・口が狭く、深さのある容器は湿度が保ちやすい。
・口が広く、深さがない容器は湿度を保ちにくい。
苔をメインに育てるのであれば、湿度が保ちやすい容器の方が管理がしやすい、ということになります。
どちらにしても、フタのある容器に比べれば乾燥しやすいので、日頃の管理が大切になります。
オープンタイプ苔テラリウムのメリット・デメリット
メリット:ガラス容器の種類が多い
フタがないガラス容器は100円ショップや雑貨店にもたくさんあるので、テラリウムに使える容器の幅が広がります。いろいろな容器を選べるのはメリットのひとつです。
デメリット:管理が難しい
乾燥が早いため、コケを育てるのは結構大変です。特にエアコンを使用している室内では、水を与えていても空気が乾燥しているため、コケにとっては過酷な状況。
密閉容器に比べると、育てられるコケの種類も限られます。
オープンタイプ苔テラリウムにおすすめのコケ
オープンタイプ苔テラリウムに向いているコケ
オープンタイプ苔テラリウムには比較的乾燥に強いコケがおすすめです。
ホソバオキナゴケ・アラハシラガゴケ・オオシラガゴケ・タマゴケ・コツボゴケ・カモジゴケ・ゼニゴケ・ジャゴケなどが使えます。
オープンタイプ苔テラリウムに不向きなコケ
乾燥に弱いコケはオープンタイプ苔テラリウムには向いていません。
ホウオウゴケ・ヒノキゴケ・コウヤノマンネングサ・オオカサゴケ・オオバチョウチンゴケなどは、オープンタイプの容器で育てるのは難しいでしょう。
オープンタイプ苔テラリウムの作り方
SOILは苔テラリウム用SOILを使って植え付けます。
湿らせたSOILに、コケを少しずつ挿して植えていきます。
植え方は密閉タイプの苔テラリウムと同じです。
完成!フタがないので、樹木や大きな植物を植えてもいいですね。
オープンタイプ苔テラリウムの育て方
オープンタイプテラリウムは乾きやすいため、毎日のお世話が必須です。
毎日、霧吹きで水分を補うとともに、水差しで水を足して、ソイル(土)がつねに湿った状態を保ちます。
コケの表面からの水分蒸散が多いため、カルキ成分の多い地域の水道水を使用していると、数ヶ月でコケの表面が白く結晶化して、コケの葉に障害が出てきます。
オープンタイプ苔テラリウムを育てる場合、不純物の少ない精製水を水やりに使用することをおすすめします。
まとめ:初心者には密閉型の苔テラリウムがおすすめ
オープンタイプ苔テラリウムは乾燥が早く、毎日面倒を見る必要があります。使用する水も、水道水ではなく精製水がおすすめ。
苔テラリウムの育て方としては難易度の高い栽培方法といえます。
道草では、フタを閉めることのできる「密閉タイプの苔テラリウム」または、フタに通気がある「通気タイプの苔テラリウム」をおすすめしています。
特に初めて苔テラリウムに挑戦する人はお世話が簡単な「密閉タイプの苔テラリウム」からはじめましょう。
ガラス容器の選び方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事 【機能で選ぶ】苔テラリウムのガラス容器選び方まとめ
動画で詳しくオープンタイプ苔テラリウム
樹木を植えこんだオープンテラリウムの作り方を動画にしています。こちらも参考にしてください。
苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。