ブログBlog
- ブログ
- コケを愛する愛好家グループ!『岡山コケの会』について
Blog
コケを愛する愛好家グループ!『岡山コケの会』について
コケ好きや研究者が集まるグループ、「岡山コケの会」をご存じですか?
苔テラリウムでコケに興味を持った方の中には、「もっとコケのことを知りたいけど、誰に聞いたらいいかわからない」「テラリウムだけでなく、屋外のコケのことも知りたい」と思う方もいるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、「岡山コケの会」!
専門家も所属しており、観察方法から顕微鏡の使い方、コケの同定の仕方まで学ぶことができます。コケの観察会や勉強会を通じて、全国のコケ友もできるかも。
今回は、そんな「岡山コケの会」のご紹介です(道草ももちろん入っていますよ)。
コケ愛好家の全国組織(岡山じゃなくてもOK!)
岡山コケの会が発足したのは1992年のこと。発足してから30年以上になる、歴史ある組織なのです。
立ち上げたのは、日本蘚苔類学会の会員でした。
コケにちょっと興味があっても、大学の研究室や学会は敷居が高いもの。コケ好きの裾野を広げるため、もう少しカジュアルなコミュニティを作ろうとしたのがきっかけだそう。
名前に「岡山」とありますが、岡山限定の組織ではありません。
会員は全国各地にいて、地域支部での活動も。調べてみれば、お近くで観察会や交流会が行われているかもしれません。
岡山コケの会に入ると得られる特典を4つ、ご紹介しましょう。
特典① 年2回送られてくる会報誌
一般会員になると年2回送られてくる会報誌「オカモスニュース」。
会員による活動報告や写真コーナーなどのほか、研究発表やコケに関する特集が楽しめます。
コケが好きで活動している人がこんなにいるのだなあ、と心強く感じること間違いなし。
(ネット会員はPDFで受け取ることができます)
特典② 観察会などのイベントに参加できる
観察会や交流会が各地で開催されています。
オカモスのメーリングリストに登録しておくとお知らせなどが届くので、近くで開催されているイベントがあれば参加してみましょう。
特典③ オカモスハウスを利用できる
岡山県岡山市にある、オカモスのクラブハウス・通称『オカモスハウス』。
コケに関する様々な書籍や資料、標本、そして顕微鏡が置かれ、オカモス会員は利用することができます。採集してきたコケを標本にし、オカモスハウスで顕微鏡を覗けば、種類を同定できるようになるかも!
特典④ わからないことがあったとき、専門家に聞ける
世話人代表の西村先生をはじめ、コケ研究のプロの方も在籍しています。どうしても自分ではわからないコケがあるとき、標本を送って専門家の意見を聞くこともできます。
「コケの名前がわかるようになりたい」方におすすめ
登山道のかたわらで、自然豊かな公園で、都会のアスファルトの片隅でも。
目が慣れてくると、いろいろなところにコケがいるのに気付くようになります。そんなとき頭に浮かぶ「このコケは、なにゴケなんだろう?」という疑問。
コケは小さく、膨大な種類があるため、手がかりなしでコケの名前を調べるのはなかなか難しいものです。そんなとき頼りになるのがオカモスの存在です。もう一歩踏み込んでコケのことをわかるようになりたい…という方は、ぜひ入会してみてください。
年会費
・一般会員 2000円
・ネット会員 1000円
入会申し込み(岡山コケの会事務局)
〒710−0054 岡山県倉敷市本町11−20 蟲文庫
担当:田中美穂
メール:okayamakokenokai(アットマーク)gmail.com
2023年2月、オカモスハウスを訪ねました(インタビュー動画あり)
10年前くらいからオカモスに入っている道草ですが、じつは岡山は未踏の地。
2023年、ようやく機会をつくり、はじめてのオカモスハウス訪問!分類のプロである西村先生に「コケを分類すること」についてお話を伺い、動画にまとめました。顕微鏡の使い方を習い、コケを同定するプロセスを体験しています。
オカモスハウスの様子や、オカモスの活動の内容も垣間見えると思いますので、ぜひご覧ください。