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【初心者向け】家のある苔テラリウムの作り方
初めて苔テラリウム作りをする人におすすめの苔テラリウムキットを紹介します。
手のひらサイズのガラス容器にフィギュアや石を配置して、自分だけの小さな世界を作りましょう。
この記事は、【家のある苔テラリウムキット】の作製手順を紹介しています。
キットに含まれるもの
【家のある苔テラリウムキット】には、以下の材料が含まれています。
・苔テラリウム専用SOIL
・パウダーサンド ナチュラル
・気孔石 1個
・家のフィギュア 1個
・コケ 2種(こんもり育つコケと背の高いコケ)
用意していただきたい道具
道具はキットに付属していません。作製と、その後育てていくために必要な道具は別途ご用意ください。
●ピンセットとハサミ(必須)
作製には、先の細いピンセットとハサミが必要です。長く育てているとトリミングの必要も出てきますので、その時にも活躍します。
●水やりスプレー(必須)
日常の水やりに使います。
●筆・薬さじ・水差し(あると便利)
土を慣らすための筆と、砂を敷くための薬さじがあると便利です。水差しはソイルを濡らすのに使います。
家のある苔テラリウムの作り方
①SOILを入れる
ソイルを全量、ガラス容器に入れます。
後ろに向かって、傾斜をつけておきます。
②気孔石とフィギュアを配置する
次にソイルの上に石やフィギュアを置いて配置を決めていきます。まずは後方に気孔石を配置。
ソイルにめり込ませるようにしっかりと埋め込みます。
石の手前に家フィギュアを配置します。水で湿らせる前に、筆を使って傾斜を整えておきます。
配置を決めたら水差しを使ってソイルを湿らせていきます。全体にまんべんなくかけ、ガラスの底までしっかりと湿らせましょう。
フィギュアを固定する方法【テクニック】
フィギュアの下にプラスチックの釘をグルーガンで接着すると、ピック状に加工することができます。ピックに加工しておくと斜面にも挿せるので自由に配置しやすくなります。
③化粧砂で広場をつくる
付属の化粧砂を使って、家の前に広場を作ります。薬さじで少しずつ砂をまくと失敗しにくいです。
あらかじめ化粧砂でコケを植えない場所を決めておくことで、メリハリのある景色が作れます。
薬さじでキワの部分をならし、平らにするときれいな仕上がりになります。
④ヒノキゴケを植える
キットにはヒノキゴケとアラハシラガゴケ(もしくはホソバオキナゴケ)が入っています。
まずはヒノキゴケを植えていきます。
ヒノキゴケは背が高いコケで、小さな木のようなデザインに使えます。
コケの塊を一本ずつほぐしてから植えます。
ヒノキゴケが長すぎる場合、茎を2㎝くらい残してカットしましょう。
ピンセットを茎に添わせるように、コケをつかみます。
コケをつかんだまま、ソイルに真っすぐピンセットを挿しこみます。コケを押さえながらピンセットをゆるめ、まっすぐ引き抜きます。
ピンセットを引き抜くときはあまり開かず引き抜くのがコツ。
家の右後ろと、左側にヒノキゴケを植えました。
ボリューム感を変えるのが自然に見えるコツです。
⑤アラハシラガゴケを植える
アラハシラガゴケやホソバオキナゴケは、こんもり育つタイプのコケ。芝生や草原のようなデザインに使えます。
ピンセットでつかめる量を取り分けます。
下の茶色い部分は使いません。緑色の部分のみを植え付けます。柔らかいので手でちぎっても大丈夫です。
カットした緑の部分を垂直にピンセットでつまみ、植え付けていきます。
ピンセットごとソイルに挿しこみ、コケを押さえてピンセットを引き抜きます。背の低いコケでも土の上に置くのではなく、土に挿すように植え付けていきましょう。
コケを押さえるのは指でもいいのですが、ミクロスパーテルがあると便利。狭い容器の中でも、コケを押さえながらスムーズにピンセットを引き抜くことができます。
家フィギュアのまわり、傾斜の上まで丁寧にコケを植えます。全て植え付けができたら最後に霧吹きでコケをしっかり湿らせます。
コケは少しずつ丁寧に植えていくのが、きれいな作品作りの基本です。
苔テラリウムの育て方・管理方法
水やりについて
今回使った容器は、密閉度が高めの容器です。2週間に一度、コケ全体がしっかりと湿るように霧吹きで水やりします。コケ全体がしっかり湿るようにたっぷりと吹きかけましょう。
ガラス容器についた水滴はその都度ふきとっておくと、ガラスがきれいに保てます。
定期的にSOILの乾き具合を観察し、乾燥してきたと思ったら、水差しでSOILをしっかりと湿らせましょう。
明るさについて
室内の明るい場所で育てます。レースカーテン越しの光もしくは蛍光灯などで、本が読めるくらいの明るさが必要です。直射日光は避けましょう。
明るさが足りない場合は、LED照明を使うのがおすすめです。1日8~10時間明るい状態が続くようにしましょう。
換気について
普段はフタをしめた状態で育てます。フタを開けっ放しにすると、コケに必要な湿度が保てません。
毎日5分間くらい換気をして中の空気を入れ替えると、コケが元気に育ちやすくなります。
温度について
適温は10~30度の間。30度を超えると傷むコケも出てきますので、暑い季節は要注意です。
苔テラリウム初心者におすすめ書籍
初めて苔テラリウムに挑戦する方に、必要なことをぎゅっとまとめた書籍です。この1冊で苔テラリウムの基本がマスターできます。
☆「部屋で楽しむ小さな苔の森」みどころポイント☆
●基本の育て方や作り方
●トラブルQ&A(カビ対策・暑さ対策など)
●コケの種類別栽培ポイント(全19種類)
●1ランク上のテクニック解説 溶岩石にコケを着生させる
動画でわかる苔テラリウムづくり【初心者向け作り方解説】
今回紹介した苔テラリウムの作り方はYouTube動画で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。