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苔テラリウムに藻が発生して緑色に汚れてしまう原因と対策まとめ
綺麗につくった苔テラリウムに藻(コケ)が発生して、緑色に汚れてしまったことはありませんか? 今回はソイルやガラスが藻の発生で、緑色に汚れてしまう原因と対策について解説します。
テラリウムに藻が発生してしまう原因は?
藻が発生してしまう一番の原因は養分過多。窒素成分を多く含むソイルを使用したとき、液肥を与えすぎたときに発生します。
水槽で魚や水草を育てるときにも、緑色の藻が発生しますよね。あれも魚の排泄物などで水の中の養分が過多になっていることが原因です。
栄養の多いソイルと少ないソイルで比較実験
左が栄養の少ない苔テラリウム用ソイル・右が栄養の添加されたアクアリウム用のソイルです。
コケを植え付けて3ヶ月後。右側の栄養の多いソイルで植えた苔テラリウムは、ソイル部分に緑色の藻が発生しているのがわかります。
藻を発生させないための予防
予防① 肥料分の少ないソイルを使用する
先ほどの実験で示したように、養分(特に窒素成分)が多いと、藻は繁殖しやすくなります。コケはほとんど肥料分を必要としません。コケだけでテラリウムを作製する場合、肥料分が入っていないソイルを使用するようにしましょう。
肥料が必要なコケ以外の植物をテラリウムで一緒に育てる場合にも、与える肥料は最低限にするよう心掛けましょう。
苔テラリウム向きのソイル(土)については、関連記事を参考にしてください。
関連記事「苔テラリウムに向いている土・向いていない土」
予防② 作製するときに藻が入らないように気をつける
最初に藻が入ってしまうと、繁殖しやすくなります。石や流木に藻が付いている場合には、よく水洗いしてから使用するとよいでしょう。
藻が発生して汚れてしまったときの対策
対策① ソイルの入れ替え
一番の解決は、ソイルの入れ替えです。ソイル部分に発生した藻は、ソイルを入れ替えない限り取り除くことはできません。
一部に発生した場合には、発生した場所のソイルを入れ替えるだけでもOKです。
対策② 水洗い
養分過多で藻が発生している場合、水洗いすることでソイル中に含まれる余分な栄養を洗い流すことができます。
この方法は藻が発生しやすい環境を整える、予防的な対策です。すでに発生している場合、この方法で藻を取り除くことはできません。
水洗い手順①容器いっぱいまで水をそそぐ
容器いっぱいまで水を入れます。ソイルがまってしまわないよう、ゆっくりと入れるようにします。
水洗い手順②スポイトで抜き出す
水が溜まっていると、コケが傷む原因になるので、容器を傾けながら、水を最後まで吸い出すようにしましょう。
この方法はコケがある程度成長して、絡み合った状態になっていないと、レイアウト全体が崩れてしまうので注意してください。
苔テラリウムの水洗いメンテナンスは、この動画も参考にしてください。
そのまま育ててもOK
藻が発生していてもコケの生育に悪い影響はありません。汚れが気にならなければ、そのまま育ててください。
注意:藻を駆除する薬剤はNG
水槽用に販売されている藻を駆除する薬は、コケにも害があるので使わないでください。
「藻はコケではありません!」
この記事を書くにあたり、これだけは言っておきたい「藻はコケではありません!」 熱帯魚コーナーには水槽に発生した、“コケ”を取り除く薬品が多く販売されています。それはコケではなく藻なのです。
一般的には、どっちでもいいだろうと思われそうですが、コケを愛するコケ屋としては、コケが悪者扱いされているのがいたたまれないのです…
藻を愛する人にとってみたら、藻も大切にしてくれって話でしょうが(笑)
苔テラリウム栽培・よくある質問はこちら
苔テラリウム栽培相談・よくあるQ&Aをこちらの記事にまとめています。
カビは生えないの?虫はつかない?肥料はどうすればいい?
苔テラリウム栽培で疑問に思うことがあったら、まずはこちらのページをご覧ください。
苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。