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小さな滝のある苔テラリウムをつくる【20㎝CUBE水槽】

20㎝CUBEの容器に、小さな滝のある苔テラリウムを作ります。

必要なものはキットにすべて含まれています。この作品を作ることで、水中ポンプ・接着剤・作れる君・活着君など資材の使い方をマスターすることができます。

水のある作品はハードルが高いと思っていた方、ぜひ挑戦してください。

材料と準備するもの

作製キットに入っているもの

作製キットに入っている材料は、

・ガラス水槽 20×20×20㎝

・溶岩石

・川砂利(中粒)

・ボタニカルソイル

・作れる君(型紙つき)

・活着君 S

・水中ポンプユニットセット(シリコンチューブ/L字パーツ/パイプユニット)

・ネット

・防水両面テープ

・接着剤と補助材

・素材用コケ 9種

・水に強い植物 3種

その他、用意するもの

作製には「ピンセット」「ハサミ」「ミクロスパーテル」を使用します。「水差し」「霧吹き」もあると便利です。

水中ポンプはUSB給電です。コンセントに挿せるUSBタップをご用意ください。

「作れる君」を使った土台をつくる

①「作れる君」の土台を組み立てる

型紙を参考に、作れる君を切り出します。

型紙に合わせてボールペンなどで印をつけて、カッターで切り出します。

AからDまでの4つのパーツを切り出しました。

A、B、Cのパーツを、両面テープを使って組み立てます。

Dのパーツには、活着君を貼り付けます。活着君を、Dパーツの一回り大きいサイズで切り出します。

両面テープを使って、片面に貼り付けます。

裏面はこんな感じ。サイドと上面をくるむようにしています。

組み立てたパーツを、20㎝CUBE水槽の左奥に合わせて置きます。

切れ込み部分に合わせて、水中ポンプユニットを置きます。

Cパーツの断面に両面テープを貼り、Dパーツを接着します。活着君が貼ってある面を外側にしてください。

活着君を細く切ったものを用意し、水槽と作れる君の間に詰めます。

作れる君の土台の上が陸地になります。ボタニカルソイルを乗せるので、隙間からソイルが落ちないようにしておきましょう。

②ポンプをセットする

水中ポンプは本体が水に沈んでいないと動作しません。事前に水槽に水深の目印をつけておくとよいでしょう。

ポンプは流量を調整するツマミがついています。一番「弱」に設定しておきます。

滝のテラリウムキット

ポンプにシリコンチューブを取り付け、水中ポンプユニットの中に入れます。

上から覗くとこんな感じ。水中ポンプには吸盤が付いているので、水槽の底面にしっかり押し付けておきましょう。

シリコンチューブをカットし、L字パーツを挿し込みセットします。

あまり出しすぎず、ユニット上部にちょうど引っかかるくらいの長さがおすすめです。

ユニットのフタを作ります。

ネットを適当なサイズにカットします。一回り大きいサイズで活着君も用意しておきます。

チューブが通る部分に切り込みをいれ、サイズを調整します。

(L字パーツが目立たないように、油性ペンで黒く塗りました)

ネットの大きさが決まったら、活着君を両面テープで貼りつけます。

ユニット上部が隠れるフタができました。

横から見るとこんな感じ。

水中ポンプのコードはそのまま外に出してもよいですが、活着君を貼りつけておくと植物を植えられます。

くねくねとした流木のような雰囲気を出すことができるのでおすすめです。

③砂利と溶岩石をセットする

ユニットの手前側に砂利を入れます。

壁に沿わせるように、大きめの溶岩石を置きます。

接着剤を使い、Dパーツの活着面、水中ポンプユニットの活着面に溶岩石を貼り付けていきます。

壁面に溶岩石を付けるときは、補助材を間に入れます。

補助材に接着剤をしみこませ、

溶岩石を押し付けて数秒待つと、接着できます。

全体のバランスを見ながら、溶岩石を貼り付けていきます。

あとでコケや植物を植えるので、隙間に活着君が見えていても問題ありません。

ある程度溶岩石を貼り付け終わったら、作れる君の土台の上にボタニカルソイルを入れます。ここが陸地部分になります。

陸地部分にも溶岩石を置きます。これで土台の完成です。

作れる君パーツやユニットの直線的な部分は不自然に見えてしまいます。直線的な部分や角の部分を溶岩石でカバーするように配置すると自然な仕上がりになります。

④水を入れて試運転、吐水量を調整する

水を入れて水中ポンプを動かしてみましょう。先ほど印をつけておいた部分まで水を入れます。

ポンプのスイッチを入れると、勢いよく水が出ました。ちょっと激しすぎますね。

滝の調整方法

L字ジョイントの位置を押し込むようにすると、水が飛び出さず下に落ちるようになります。

ジョイントの位置を動かして、適度な水流に調整しましょう。

静かに下に落ちるように、水流を調節できました。

滝の流れや勢いは植物を植えた後でも調整できます。だいたい決まったら、先に進みましょう!

 植物とコケを植える

⑤ボタニカルソイルを湿らせ、コケ以外の植物を植える

水差しを使い、ボタニカルソイルを湿らせます。

まず、コケ以外の植物から植えていきます。ポットから外し、ボウルにためた水で土を洗い落とします。

ピンセットで根元をつかんで、ボタニカルソイルに植えつけてみましょう。

2種類目も同じように、ボタニカルソイルに植えつけます。

もう1種類のシダは、岩の隙間に植えつけてみましょう。小さく切った活着君でシダの根を包み、

そのまま岩の隙間に差し込みます。

陸地と滝つぼがつながるように、仕切りの壁面にシダをひとつ植えておくとよいです。

⑥コケを植えていく

それでは、コケを植えていきましょう。まずはボタニカルソイルの陸地から。

ヒノキゴケやホウオウゴケなど、背の高いコケから植えるとバランスがとりやすいです。

背の高いコケを植えたら、背の低いコケも間に植えていきます。

陸地部分の、岩の隙間にも植えていきます。

滝のフタ部分の活着君にも、コケを植えます。タマゴケを刻んで、溶岩石にまきゴケしておいてもよいですね。

水のかからない陸地部分にコケをだいたい植えたら、水がかかる部分に移りましょう。

水がかかる場所や水中で使える「ウィローモス」。

ピンセットで少しずつほぐして、壁面の岩の隙間の活着君に付けていきます。

コードを隠した活着君にも、ウィローモスを巻きつけます。霧吹きを使って活着君をよく湿らせて、

ウィローモスを絡めていきます。緑色の糸を使って軽く巻き留めてもよいです。

完成しました。

電源をつないで、ポンプを動かしてみましょう。水の流れる方向や強さを確認します。

この時点で活着君が見えている部分があっても、コケが育ってくれば気にならなくなります。まずは1か月、じっくり育ててみてください。

滝のある苔テラリウムの育て方・管理方法

最初は水が泡立つことも

作ってまもなくは、水が泡立つことがあります。何度か水を換えると徐々におさまります。

水が減ってきたら足し水を

水位が減ってくると、ポンプが動作しなくなります。最初に印をつけた水位を保つように、水が減ってきたら足し水をしてください。

植物とコケの水やり

基本は週に一度、コケ全体がしっかりと湿るように霧吹きで水やりします。

コードに巻き付けた活着君や作品上部は乾きやすいのでこまめに様子を見ましょう。

定期的にボタニカルソイル部分の乾き具合を観察し、乾燥してきたと思ったら、水差しでソイルをしっかりと湿らせましょう。

ポンプを交換することもできます

水中ポンプユニットで空間を作っているので、ポンプを取り出すことができます。万が一ポンプが故障したときも、作品を壊すことなくポンプを交換できます。

温度・明るさについて

適温は10~30度の間。30度を超えると傷むコケも出てきますので、暑い季節は要注意。

室内の明るい場所で育てます。レースカーテン越しの光もしくは蛍光灯などで、本が読めるくらいの明るさが必要です。直射日光は避けましょう。

明るさが足りない場合は、LED照明を使うのがおすすめです。1日8~10時間明るい状態が続くようにしましょう。

水の流れる作品を楽しもう

水中ポンプを使った水の流れる作品はYouTubeでも人気ですが、難しそうでハードルが高い…という声も多々。

そこで今回、誰でも簡単に滝が作れるキットができないかと試行錯誤し、「小さな滝のあるテラリウムキット」が誕生しました。

 

ポンプを使って滝を作るには、20㎝CUBE水槽は最低サイズ。自宅でも楽しめるサイズで、作れる君を使うことでソイルや岩石の量を減らし、軽量化を実現しました。

水が流れる音は涼しげで癒しを感じられるもの。水の飛沫が飛ぶような環境は、湿度を好むコケたちにとってもよい環境で、成長も楽しめる作品です。

また、「水中ポンプ」「作れる君」「活着君」「接着剤」など、資材類の使い方もマスターできるように工夫を凝らしました。

今回使ったテクニックを覚えれば、さらなる大型作品にも応用ができます。ワンランク上のテラリウムに挑戦したい方には、練習用としてもおすすめのキットです。

水中ポンプを使った大型作品の第一歩として、ぜひ挑戦してみてください。

 

わからないことがあれば、LINEで相談してくださいね!

 

小さな滝のある苔テラリウムの作り方を動画で確認!

この作品を作る様子を動画で公開しています。こちらも参考にしてください。


苔テラリウムの育て方疑問・質問はこちらを参考にしてください。

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