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テラリウムで育てるおすすめの植物5選
ガラス容器の中で植物を育てるテラリウム。コケだけを植えて、苔テラリウムとして楽しむのもよいですが、他の植物と寄せ植えにすると、コケだけで作るのとは違った雰囲気の作品ができます。
今回はテラリウムでコケと寄せ植えして育てるのに、向いているおすすめ植物を5つ紹介します。
テラリウムにおすすめの植物①シダ植物
シダ植物はコケと生息している場所が近いため、テラリウムでコケと寄せ植えするのに適した植物です。
種類も多く、園芸店・アクアリウムショップで購入することができます。
ミニ観葉植物や、ハイドロカルチャー用の苗として販売されている中にも、シダ植物が多く含まれています。
最近はテラリウム用に3cmポットで栽培したミニタイプのシダが出回っています。
葉振りも小さいため主張しすぎず、コケメインのレイアウトに取り入れやすい材料です。
成長がよく大きくなる種類もあるので、テラリウムで育てるなら小型の種類を選びましょう。
苔とシダを組み合わせるときのポイント
熱帯性のシダは冬に温度が必要な種類もあるため、ヒメカナワラビ・ホウライシダ・アジアンタムなど日本に自生している種類を使うと管理が簡単になります。
シダの葉が茂ってくると、足元に植えたコケに光が当たらなくなってしまうため、葉をカットして適度に間引いていくことも長く楽しむポイントです。
ヒメカナワラビ
アジアンタム・ブロンズビーナス
トウゲシバ
シダとコケの作品レイアウトはこちらの動画も参考にしてください。
テラリウムにおすすめの植物②ラン科植物
ランの仲間(写真はジュエルオーキッドとキンギアナム)は湿度を好むため、テラリウムで育てることができます。
自生地でもコケと共に生えていることが多く、相性のよい植物です。
中でもジュエルオーキッドは葉の模様がキラキラとして美しく、花の無い時期も楽しめるため、コケとの寄せ植えにおすすめの種類です。
ジュエルオーキッド初心者には葉の模様が美しく育てやすいマコデスペトラがおすすめです。
コケとランを組み合わせるときのポイント
ポイント1 適正温度を考えて種類を選ぶ
ジュエルオーキッドは寒さに弱く、10℃以上温度を保つ必要があります。冬に温度を保てない場合には、寒さに強いランを選ぶとよいでしょう。
小型のキンギアナム、セッコクなど小型のデンドロビュームや、ディネマ・ポリブルボン、メディオカルカ・デコラタムなどが丈夫でおすすめです。
デンドロビューム キンギアナム
ディネマ・ポリブルボン
メディオカルカ・デコラタム
ポイント2 花芽のある時期の植替えは避ける
ランは根が少ない植物なので、植替えのとき根に傷がつくとストレスを受けます。
花芽がある時期に移植すると、植替えのストレスで蕾を落としてしまうことがあるので、花のない時期に作製するようにしましょう。
ジュエルオーキッドとコケの作品レイアウトはこちらの動画も参考にしてください。
テラリウムにおススメの植物③レックスベゴニア
レックスベゴニアは湿潤な環境を好むため、コケと共にテラリウムで育てることができます。葉の模様や色が特徴的で、コケと寄せ植えにするとユニークな作品になりそうです。
テラリウムに使いやすい6cmポットのミニタイプも出回っています。
苔とレックスベゴニアを組み合わせるときのポイント
春から夏は成長が早く、一緒に植えたコケがレックスベゴニアの陰になってしまいます。葉を適度に切って間引きながら育てるのが、長く楽しむポイント。
枯葉にカビが発生しやすいので、茶色くなってきた葉を見つけたら、早めに取り除くようにしましょう。
コケの管理にあわせると肥料不足になってしまうので、春と秋に薄めの液体肥料(ハイポネックス2,000倍希釈くらい)を与えるようにします。肥料は与えすぎるとテラリウム内に藻が発生する原因になります。控えめに最低限の栄養を補うようにしましょう。
テラリウムにおすすめの植物④セントポーリア
花咲く植物としてテラリウムにおススメなのがセントポーリア。光が弱く湿潤な環境で育つため、コケとの相性は抜群。
なにより、コケにはない可愛らしい花を咲かせるのがよいですね。
ミニタイプを使えば、直径10cmくらいのガラス容器でも楽しむことができます。
苔とセントポーリアを組み合わせるときのポイント
冬の温度は10℃以上キープするようにしましょう。枯葉にカビが発生しやすいので、茶色くなり始めた葉を見つけたら、取り除くようにします。
コケの管理にあわせると肥料不足になってしまうので、春と秋に薄めの液体肥料(ハイポネックス2,000倍希釈くらい)を与えるようにします。肥料は与えすぎるとテラリウム内に藻が発生する原因になります。控えめに最低限の栄養を補うようにしましょう。
セントポーリアとコケの作品レイアウトはこちらの動画も参考にしてください。
テラリウムにおすすめの植物⑤食虫植物
ネペンテスやモウセンゴケ(ドロセラ)などの食虫植物も、テラリウムの環境で育てやすい種類です。
ネペンテスは大きくなる種類もあるため、小型の種類を選ぶとよいでしょう。
モウセンゴケはもともとミズゴケが生えるような湿地に生えている植物。ミズゴケとあわせると原生地を思わせる作品になります。
虫を捕食するための粘液は、湿度が高い環境で多く分泌されるので、ガラスの中で育てると粘液がキラキラと輝き、美しく鑑賞できます。
虫を与えなくても大丈夫?
無理に虫を与える必要はありません。食虫植物は足りていない栄養を虫を消化することで補っているようです。
テラリウムとしてガラスケースの中で育てれば、虫が入ってしまう心配も少ないので、虫嫌いの人にもよいかもしれません。
苔と食虫植物を組み合わせるときのポイント
ネペンテスは寒さに弱い種類が多いので、温度を10℃以上保つようにしましょう。枯葉はマメに取り除き、コケが陰にならないように気をつけます。
モウセンゴケ(ドロセラ)も熱帯産の種類の場合には、10℃以上の温度に保つ必要があります。温帯産の種類を選ぶと、低温でも管理できるのでコケとあわせるのにおすすめ。
食虫植物とコケの作品レイアウトはこちらの動画も参考にしてください。
テラリウムにおすすめの植物まとめ
今回はテラリウムでコケ寄せ植えで育てるのに、おすすめの植物を5つ紹介しました。
植物の種類によっては、寒さに弱いもの、肥料が必要なものもあるので、コケだけを育てるよりは工夫が必要になります。シダ植物のようにコケに近い環境で育つ植物からはじめてみるのがよいでしょう。
いろいろな植物をコケと組み合わせることで、苔テラリウムの楽しさの幅が広がります。この記事を参考にテラリウムを更に楽しんでください。