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ジュエルオーキッドテラリウムの作り方

ジュエルオーキッドテラリウムの作り方(キット説明書)

15㎝水槽に、ジュエルオーキッドとコケを楽しむテラリウムを作ってみませんか。

ジュエルオーキッドをテラリウムで他の植物と一緒に育てたい方に、はじめてでも作りやすいキットを紹介します。

キットに入っているもの

・15㎝水槽(15×15×20㎝)

・苔テラリウム専用ソイル

・川砂利

・マングローブ流木

・青華石

・ジュエルオーキッド(マコデスべトラ)

・シダ1種

・クライマープランツ1種(フィカスプミラ)

・コケ4種

事前にやっておくとよいこと

・流木の下処理(半日ほど水に浸けてから、ブラシでよく洗う)

①植物の下処理

古い土を落とし根を洗う

植物はポットに植わった状態で届きます。ポットから外し、古い土を洗い落とします。

ジュエルオーキッドはミズゴケに植わっています。株元をそっと持ち、ポットから抜き出しましょう。

ボウルにためた水でミズゴケをほぐしながら洗い落とします。

ジュエルオーキッドは根が少ないので、折らないように丁寧に洗いましょう。

シダ、フィカスプミラも同じように、ボウルにためた水で古い土を洗い落とします。

洗い終わった状態がこちら。根を乾かさないように素早く次の工程に進みます。

消毒する

植え付ける前に、ベンレート溶液で消毒をします。500mlの水に1袋(0.5g)を溶かした1000倍溶液を作っておきましょう。

ジュエルオーキッド、シダ、フィカスプミラをベンレート溶液に浸し、5分ほど浸漬させます。

消毒が終われば準備完了。植え付けの工程にすすみます。

根を洗って水から上げたあとは、根を乾かさないように作業を進めましょう。ベースのレイアウト作業を先に終わらせてから植物の下処理をしてもよいです。

②ベースのレイアウトづくり

水槽にソイルを入れます。ソイルはコケだけを植えるときより深めです。

事前に下処理をしておいた流木を配置します。ソイルにしっかりと埋め込むようにしましょう。

ソイルをならし、正面から見て奥にむけて傾斜をつけます。

メインのジュエルオーキッドを植える位置を考えながら、青華石を配置します。

ジュエルオーキッドは容器の真ん中より左右に少しずらすと、自然な雰囲気になります。

横から見ると、こんな感じ。

配置が決まったら、水差しを使ってソイルを濡らしていきます。ソイルが厚めなので、底までしっかりと濡れるように水を足していきましょう。

③植物を植える

ジュエルオーキッドを植える

植えると決めた場所に、ジュエルオーキッドの根がおさまるサイズの穴を掘ります。

向きを決めて、掘った穴にジュエルオーキッドを置きます。

動かないように指でおさえながら、筆を使ってまわりの土を寄せ、根を固定します。

ジュエルオーキッドの植え付けが終わりました。

ほかの植物を植える

シダを植えていきましょう。

根をピンセットでつかみ、ソイルに挿すように植えます。穴は掘らなくて大丈夫です。

フィカスプミラを植えます。プミラは使いたい大きさに分けて使うことができます。

フィカスプミラはクライマープランツ。岩や流木を登るように育つので、流木の根元に植えておきましょう。

2つにわけたプミラを、流木に這わせるように植えました。

④砂利を敷く

コケを植える前に、砂利を敷きます。

今回は作品の手前側に砂利を敷きました。砂利を敷いた部分はコケを植えず、空きスペースになります。

⑤コケを植える

最後に、コケを植えていきましょう。キットには4種のコケが含まれています。

まずは背の高いヒノキゴケから。

ピンセットでつまめる量に分け、茎に沿わせるようにつかんだら、そのままソイルに挿すように植えます。

3か所くらいにわけて植えています。

次に、這うように育つコツボゴケ。

同じようにピンセットでつまめる量に分け、植えていきます。

最後に、アラハシラガゴケやタマゴケなど、こんもり育つコケで空間を埋めていきます。

ジュエルオーキッドの足元に敷き詰めるようにアラハシラガゴケを植えます。

どのコケもピンセットでつまめる量に分けて、少しずつ植えていくのが良く育つポイント。一挿しずつ、ソイルに挿しこむように植えます。

最後にしっかりと霧吹きで全体を湿らせて、完成です。

その後の管理方法

①室内でLEDライトを使って育てるのがおすすめ

完成したテラリウムは、室内の明るい場所で育てます。できればLEDライトを使った方が、安定して育てやすいでしょう。

1000㏓程度の明るさを好みます。1日8~10時間、明るい状態が続くようにタイマーなどを使って管理します。

②水やりはソイルの乾き具合をよく観察して

基本の水やりは1週間に一度、霧吹きでたっぷりと全体を湿らせるように与えます。

それとは別に、ソイルが乾いてきたら水差しで水やりをします。底に水がたまるのはよくありません。ソイルが湿った状態をキープするようにしましょう。

部屋の環境によって乾き具合も変わってきますので、ソイルの乾き具合をよく観察してください。

③毎日5分、フタを開けて換気する

ジュエルオーキッドは空気の動きを好みます。

1日5分、フタを開けて空気を入れ替えましょう。その際、息を吹きかけてあげるのもよいです。

④寒さは苦手、低温に注意

マコデスペトラの適温は18~25℃です。寒い季節は15℃以下にならないようにしてください。

(ジュエルオーキッドは種類によって耐寒性も異なります。日本原産のミヤマウズラなど、寒さに強い種類もあります)

ジュエルオーキッドの育て方がもっと詳しくわかる書籍

肥料のやり方、病害虫が出た場合の対策、徒長してしまった株の仕立て直し方…

ジュエルオーキッドを育てていてぶつかるトラブルや疑問については、書籍『ジュエルオーキッド 部屋で楽しむ森の宝石』に詳しくまとめました。

マコデスペトラ以外の美しいジュエルオーキッド40種を写真で紹介した図鑑ページもあります。

もっと深くジュエルオーキッドの世界を知りたい方は、ぜひお手に取ってご覧ください。

作り方を動画で公開しています

この作品の作り方は動画でも公開しています。

細かい植え付け方など動画の方がわかりやすい部分もありますので、作製前にぜひ動画も確認してみてください。

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