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コケを学ぶ

屋久島で見たコケと植物【屋久島訪問記】

2025年6月、屋久島の森でたくさんの苔に出会いました。

前回の記事では、屋久島の基本情報と苔スポットについてまとめました。

今回は、屋久島で出会った苔たちをじっくり紹介していきます!

白谷雲水峡

白谷雲水峡でまず目に入ったのは、木道の段差にびっしりと生えたクジャクゴケ!

繊細な葉の重なりが美しい、アブラゴケのなかま。

おなじみのジャゴケも、しっとりした森の中でイキイキとしています。

屋久島の森でたくさん見かけたのは、ホウライスギゴケ。大水さんも「屋久島を代表するコケのひとつ」と言っていました。

そして、屋久杉の樹幹を覆うヒロハヒノキゴケ!木の幹にびっしりと。

白谷雲水峡では、ジュエルオーキッド(地生ラン)も見ることができました。これはシュスランのなかま。

道草でも作品によく使う、ヒメイタビ。

暗めの林床でも、花を咲かせる植物も。ちょうど開花期だったシライトソウの花。

ヤクスギランド

屋久島のコケの中で一番目立っていたのは?と聞かれたら「ヒロハヒノキゴケ」だと思います。

屋久杉の樹幹にみっちりとヒロハヒノキゴケが生える様子は圧巻でした。

一番見たかった「ウツクシハネゴケ」。これでも苔(タイ)類なんですよ。

木々の枝から垂れ下がる「タカサゴサガリゴケ」。そよそよと風に揺れています。

繊細な葉が美しい!今回の旅で一番のお気に入り「フォーリースギバゴケ」。

こちらも繊細な葉、キブリナギゴケ。

倒れた屋久杉の上に生えていた、ケチョウチンゴケ。

これも林床の斜面がかった場所でよく見かけました。クモノスゴケモドキかな?

ガイドの大水さんおすすめの「コマチゴケ」。すごい群落!

これも屋久島ならではのコケ、「ハネムクムクゴケ」。

パイプのような形がおもしろい「ヒメミズゴケモドキ」。倒木の壁面に生えていました。

テラリウムでおなじみの、ツルチョウチンゴケ。

ムチゴケの仲間も何種類もいるようでした。これは小型で葉が細いように見えます。

オオシラガゴケは長く伸びて育っています。垂れ下がるようなオオシラガゴケにたくさん出会いました。

木道横の手すりに生えた、ハマキゴケ。やっぱりコンクリートみたいな人工物が好きなんですね。

大都会の代表苔、ギンゴケもいました!

ヤクスギランドの出口を出たところで見られる、ヤクシマゴケ。図鑑ではもっと赤っぽいとされていますが、ここは暗いからなのか、きれいな緑色でした。

ヤクシマヒメミズゴケモドキ。先ほど見た「ヒメミズゴケモドキ」の屋久島版。

ゴール地点にあった、オオミズゴケ。

 

屋久島の苔を見た感想は、

・種類が多い!

・いろんなコケが混ざり合っている!

・小さい植物も一緒に混ざり合って生えている!

という感じ。

種類はもちろん多いのですが、1種類の大群落というより、いろんな苔が混ざり合っているのが印象的でした。

そしてさらに印象的だったのは、コケに混ざって生えている小さな植物たち。

↑ オオゴカヨウオウレン。早春に小さな花が咲くそうです。

↑ ヒメツルアリドオシ。コケの隙間を這うように広がっています。

↑ 名前不明のスミレ?コケの中にたくさん生えていました。小さなハート形の葉っぱがかわいい。

苔だけでなく小さな植物たちが絡み合って共生しているような足元の景色は、北八ヶ岳や奥入瀬とはまた違った感じだなあと思いました。

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写真を整理していたら、また屋久島の苔が見たくなりました。駆け足の2泊3日だったので、また改めてゆっくり行きたいなあ(森の中から出てこられなくなりそう)。

この記事が、屋久島にコケを見に行く方の参考になれば幸いです。

ヤクスギランドを歩く様子を動画で紹介しています。

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