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 moss gallery コケ図鑑


日本に自生しているコケは約1,700種類自生しており、日陰や日向、石の上や木の幹など、明るさも生えている場所も様々です。ひとくくりにコケといっても、種類によってテラリウム栽培に向き不向きがあります。ここでは、特徴的なコケをいくつかご紹介します。

・「育てやすさ」などの解説は、テラリウム栽培での指標です。
・「成長」や「高さ」のタイプ分けは、テラリウム環境での指標です。
・コケの名称は学名や正式な和名表記ではなく、流通名称で記載しています。

【育てやすさ】 密閉型テラリウムでの育てやすさの評価 ☆が多いほど育てやすい(5段階評価)
【成長】 成長速度の評価 ゆっくり/普通/早い
【高さ】 コケの背の高さの評価 低/中/高
【耐暑性】 ☆が多いほど暑さに強い(5段階評価)
【明るさ】 明るさの評価 日陰/半日蔭/明るい場所

【密閉型容器】 フタがあるガラス容器
【上部開放型容器】 フタがないが、深さがあるガラス容器


密閉型容器で育てやすい種類(蘚類)

ホソバオキナゴケ
盆栽などの装飾に利用され「山ゴケ」の名前でも流通しています。杉の根元などに自生
しています。空気中の湿度を好みますが、コケの塊が常に濡れた状態になるのを嫌いま
す。苔テラリウムとしては育てやすく初心者向け

【栽培のポイント】
・水を与え過ぎないように注意しましょう。
・濡らし過ぎず、湿度を保ってあげるのがコツです。
ホソバオキナゴケ(ヤマゴケ) 【育てやすさ】☆☆☆☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰


オオシラガゴケ
シラガゴケ科のコケの中では、やや大柄になる種類。乾燥すると葉の先端が白っぽくなりま
す。空気中の湿度が高い環境を好み、テラリウム栽培でも形が変わりにくく育てやすい種
類です。

【栽培のポイント】
・水が多いと色が悪くなります。水を与え過ぎないように注意しましょう。
【植付けのポイント】
・植えるときは密植させ過ぎず、一本ずつピンセットで植えていくと良いです。
オオシラガゴケ 【育てやすさ】☆☆☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 半日陰〜日蔭

ヒノキゴケ
森林に生えるコケで、別名「イタチのシッポ」とも呼ばれています。姿が美しいので苔庭などにも利用されることもあります。湿度を保つことができるテラリウム向き。伸びすぎた葉や、茶色くなった部分は、マメにトリミングして綺麗な状態を保つようにする。苔テラリウムとしては育てやすく初心者向け

【栽培のポイント】
・光の弱い環境にも馴染みやすいので、北向きの窓際など日の弱い場所で育てるのに向いています。
・葉先が茶色くなったらトリミングして綺麗に整えます。
ヒノキゴケ 【育てやすさ】☆☆☆☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 高
【耐暑性】☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰

森林の林床に自生してます。まん丸の胞子体を付けることからタマゴケの名前。柔らかな緑色が綺麗で人気のコケです。暑さにやや弱くコケの先端が茶色く変色しやすいのが欠点。晩秋から冬の寒い時期に新芽を出し成長します。

【栽培のポイント】
・夏の暑さに弱いので夏越しがポイント。
・暑い時期は容器内に水が溜らないように注意する(蒸れ対策)。
・最低気温が10℃以下になると成長が良くなるので、冬も涼しい場所で育てると良い。
・茶色くなった胞子体はカビの原因になるので取り除きましょう。
タマゴケ 【育てやすさ】☆☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 低
【耐暑性】☆ 【明るさ】 日陰

シッポゴケ
森林の林床に自生してます。動物のシッポのように見えることからシッポゴケ。園芸用に流通しているものはカモジゴケなどシッポゴケ科の仲間を総称して呼ぶことが多い。比較的成長が早いので、伸びすぎたらトリミングすると良い。

【栽培のポイント】
・密閉型テラリウムだと間延びするので、徒長するときは換気すると良い。
・茎の途中から仮根を生じることがあります。カビと間違えやすいので注意。
シッポゴケ/カモジゴケ 【育てやすさ】☆☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰

ホウオウゴケ
沢沿いの湿った場所などに自生している。鳳凰の羽のような形からホウオウゴケ。水中でも育つので、アクアリウムショップでも販売していることがある。苔テラリウムとしては育てやすく初心者向け

【栽培のポイント】
・乾燥に弱いので乾かさないように育てる。
・光の弱い環境にも馴染みやすいので、北向きの窓際など日の弱い場所で育てるのに向いています。
ホウオウゴケ 【育てやすさ】☆☆☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 高
【耐暑性】☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰


カサゴケ
落ち葉の体積した土壌などに自生しています。カサ状に開いた姿は、緑色の花の様でとてもきれいです。年に一度、地下茎から新芽を出します。

【栽培のポイント】
・通気がある上部開放容器で育てると育てやすいが、乾燥させないようにマメな霧吹きも必要。特に新芽が伸びているときは換気が必要。
・カサを大きく育てるためには、明るめの場所で栽培し、液肥を与えると良い。
【植付けのポイント】
・テラリウム用SOILに樹皮系培養土を5:5で混ぜて使うと良い。
カサゴケ(オオカサゴケ) 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 中
【耐暑性】☆ 【明るさ】 日陰

コツボゴケ
透き通るような緑色が綺麗です。特に水を与えたときに葉がキラキラと輝くように見えます。また仮根が発生しやすいので、着生として楽しむこともできます。

【栽培のポイント】
・乾燥に弱いので、極端な乾燥を繰り返すと、葉先が枯れやすい。
・茶色くなった部分にカビが付きやすいので、茶色い部分はトリミングして取り除く。
・密閉容器だと細く徒長しやすいので、換気すると改善する。
コツボゴケ/チョウチンゴケ 【育てやすさ】☆☆☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭

オオバチョウチンゴケ
沢沿いなど湿った環境に生えています。コツボゴケよりも一回り大きく、透き通るような葉が綺麗な種類です。仮根が発生しやすいので、着生として楽しむこともできます。

【栽培のポイント】
・乾燥に弱いので、極端な乾燥を繰り返すと、葉先が枯れやすい。
・沢に生えるコケなので、やや水を溜めるくらいで育てると良い。
・密閉容器だと細く徒長しやすいので、換気すると改善する。
オオバチョウチンゴケ 【育てやすさ】☆☆☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日蔭

シノブゴケ
林床の湿った倒木上に自生しており、マット状にひろがる。繊細に枝分かれする姿が美しく、小さなシダのようにも見える。仮根が発生しやすいので、着生として楽しむこともできます。

【栽培のポイント】
・乾燥に弱いので、極端な乾燥を繰り返すと、葉先が枯れやすい。
・密閉容器だと徒長して、マット状に育ちにくいので、マメに換気するか、通気がある上部開放容器で育てると育てやすい。
シノブゴケ(トヤマシノブゴケ) 【育てやすさ】☆☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日蔭

ツヤゴケ
林床の倒木や岩上に自生しており、コケ盆栽や苔玉としても利用できます。乾燥するとツヤツヤと光沢があるよに見えることからツヤゴケ。

【栽培のポイント】
・乾燥に弱いので、極端な乾燥を繰り返すと、葉先が枯れやすい。
・密閉容器だと徒長して、マット状に育ちにくいので、マメに換気するか、通気がある上部開放容器で育てると育てやすい。
ツヤゴケ 【育てやすさ】☆☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭

イワダレゴケ
亜高山帯の針葉樹林斜面などに垂れ下がるように自生しています。秋に出た新芽が春から夏にかけて成長します。自然環境では一年に一段ずつ成長していきます。繊細な葉がとても綺麗なコケです。

【栽培のポイント】
・夏の暑さが苦手。
・新芽が伸びてしまう場合は、換気を多くします。
イワダレゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰

オオフサゴケ
亜高山帯の針葉樹林に自生しています。フサフサした姿が柔らかできれいな種類。

【栽培のポイント】
・夏の暑さがやや苦手。
・新芽が伸びてしまう場合は、換気を多くします。
オオフサゴケ 【育てやすさ】☆☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰

タチハイゴケ 亜高山帯針葉樹林の倒木上や岩上に自生しており、マット状にひろがります。

【栽培のポイント】
・夏の暑さがやや苦手。
・新芽が伸びてしまう場合は、換気を多くします。
タチハイゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆ 【明るさ】 日蔭

コウヤノマンネングサ
日本に自生しているコケでは最も大型の種類。年に一度地下茎から新芽を伸ばします。テラリウムにするとやや小型化する。

【栽培のポイント】
・新芽が間延びしやすいので、伸びてしまうときはマメに換気するか、通気がある上部開放容器で育てると育てやすい。
・葉先が茶色くなったときは、葉先のみトリミング。
・株全体が茶色くなったときは、根元付近で切って取り除く。
・季節の変わり目や、冬温度が低くなると茶色くなりやすい。
【植付けのポイント】
・植付けるときは、深植えにした方が馴染みやすい。
コウヤノマンネングサ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 高
【耐暑性】☆☆ 【明るさ】 日蔭

フロウソウ
コウヤノマンネングサ科のコケで、コウヤノマンネングサやフジノマンネングサに比べると小ぶり。

【栽培のポイント】
・新芽が間延びしやすいので、伸びてしまうときはマメに換気するか、通気がある上部開放容器で育てると育てやすい。
フロウソウ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭

フジノマンネングサ
亜高山帯広葉樹の落ち葉が堆積したような場所に自生しています。コウヤノマンネングサよりやや背は低いが、葉が細かく枝分かれし繊細な姿が美しい。

【栽培のポイント】
・暑さに弱いので、夏涼しく管理することがポイント。
・新芽が間延びしやすいので、伸びてしまうときはマメに換気するか、通気がある上部開放容器で育てると育てやすい。
・葉先が茶色くなったときは、葉先のみトリミング。
・株全体が茶色くなったときは、根元付近で切って取り除く。
【植付けのポイント】
・植付けるときは、深植えにした方が馴染みやすい。
フジノマンネングサ 【育てやすさ】☆ 【成長】 普通 【高さ】 高
【耐暑性】☆ 【明るさ】 日蔭

クジャクゴケ
小さな羽を広げたような姿が綺麗な種類。仮根が発生しやすく、着生させることもできます。

【栽培のポイント】
・蒸れるとカビが発生しやすいので、夏の管理に注意する。

クジャクゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰

密閉型容器で育てやすい種類(苔類)

ムチゴケ
林床に自生しています。苔類に属するコケで、葉の裏側に伸びる枝がムチのように見えます。個性的な形で丈夫な種類。

【栽培のポイント】
・間延びしてしまう場合は、マメに換気するようにする。
【植付けのポイント】
・移植するときはコケの緑色の部分のみを植えるようにする(カビ対策)。
・上下がはっきりしているので、植えるときはバラバラにせずまとめて植えます。
ムチゴケ 【育てやすさ】☆☆☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰


クモノスゴケ
湿った場所などに自生しています。苔類に属するコケで、小さな海藻のような姿をしています。

【栽培のポイント】
・間延びしてしまう場合は、マメに換気するようにする。
・乾燥すると葉が茶色く痛みやすい。
クモノスゴケ 【育てやすさ】☆☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰


上部開放型容器で育てやすい種類(蘚類)

エゾスナゴケ
日当りの良い岩上などに自生しており、日当り乾燥に強い。空気中の湿度を好みますが、群落が常に濡れた状態になるのを嫌います。

【栽培のポイント】
・撒きゴケでスタートするとテラリウム環境に馴染みやすい。
・上部開放の通気がある容器を使うと育てやすい。
スナゴケ(エゾスナゴケ) 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所

ハイゴケ
日当たりの良い草地などに自生しているため、他の草木と組み合わせやすく苔玉によく利用される。蒸れると白カビが発生しやすいため、完全密閉のテラリウムには不向き。テラリウム栽培では横に這わずに上へ伸びやすくなる。

【栽培のポイント】
・上部開放の通気がある容器を使うと育てやすい。
・温度の高い時期の蒸れに注意する。
【植付けのポイント】
・植え付けるときは、コケの緑色の部分のみを使用する。
ハイゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭

ギンゴケ
コンクリート上など日当たり良い場所にはえています。乾燥すると表面が銀色に見えることから銀苔。蒸れると白カビが発生しやすいため、テラリウムにはやや不向き。一番身近に手に入る種類のため、初心者が失敗しやすい種類。

【栽培のポイント】
・上部開放容器で撒きゴケスタートするとテラリウム環境に馴染みやすい。
ギンゴケ 【育てやすさ】☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所

ハマキゴケ
コンクリートやブロック塀など、身近な場所に生える種類。
ギンゴケ同様、一番身近に手に入る種類のため、初心者が失敗しやすい種類。

【栽培のポイント】
・上部開放容器で撒きゴケスタートするとテラリウム環境に馴染みやすい。

ハマキゴケ 【育てやすさ】☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所

ホソウリゴケ コンクリートの上など、身近な場所に生える種類。
ギンゴケ同様、一番身近に手に入る種類のため、初心者が失敗しやすい種類。

【栽培のポイント】
・上部開放容器で撒きゴケスタートするとテラリウム環境に馴染みやすい。

ホソウリゴケ 【育てやすさ】☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所

ヒョウタンゴケ
鉢植えを購入すると一緒に生えていることが多い種類。ヒョウタンのような胞子体が可愛らしい。

【栽培のポイント】
・上部開放の通気がある容器を使うと育てやすい。
・胞子体は茶色くなるとカビの原因になるので、茶色くなったものは引き抜く。
・肥料を他の種類よりやや多めにすると良い。
ヒョウタンゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所

フデゴケ
明るめの土上に自生している。ビロード状の葉が綺麗。手触りの良い種類です。密閉型のテラリウムだと茶色く変色しやすい。


【栽培のポイント】
・上部開放容器で撒きゴケスタートするとテラリウム環境に馴染みやすい。
・撒きゴケにする際は、コケの緑色の部分だけを使用するとカビが発生しにくい。
フデゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所



寺院などの苔庭に使われる種類のスギゴケ。密閉容器だと新芽が小さく育ちやすい。

【栽培のポイント】
・通気がある上部開放容器で育てると育てやすい。
・明るい場所を好みます(朝日が直接当たるような場所)
日中の直射日光は避ける。
スギゴケ(ウマスギゴケ) 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 高
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所

コスギゴケ
小型のスギゴケ。密閉容器だと新芽が小さく育ちやすい。

【栽培のポイント】
・通気がある上部開放容器で育てると育てやすい。
・明るい場所を好みます(朝日が直接当たるような場所)
日中の直射日光は避ける。
コスギゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 ゆっくり 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所〜半日蔭

コセイタカスギゴケ
亜高山帯針葉樹林の林床から斜面に垂れ下がるように自生しています。セイタカスギゴケと共に生えていることが多い。

【栽培のポイント】
・日が強いと葉焼けしやすい。
・通気がある上部開放容器で育てると育てやすいが、乾燥させないようにマメな霧吹きも必要。
コセイタカスギゴケ 【育てやすさ】☆ 【成長】 普通 【高さ】 高
【耐暑性】☆ 【明るさ】 日蔭

ホウライスギゴケ
西日本に自生する、日陰性のスギゴケの仲間で、形はコセイタカスギゴケに似ている。低地に自生しているため、コセイタカスギゴケよりも暑さに強く育てやすい。

【栽培のポイント】
・通気がある上部開放容器で育てると育てやすい。
・明るい場所を好みます(朝日が直接当たるような場所)
日中の直射日光は避ける。
ホウライスギゴケ 【育てやすさ】☆☆☆ 【成長】 普通 【高さ】 高
【耐暑性】☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所〜半日蔭

セイタカスギゴケ
亜高山帯針葉樹林の林床から斜面に自生しています。日本に自生するスギゴケの仲間では最も大きくなる種類。

【栽培のポイント】
・日が強いと葉焼けしやすい。
・通気がある上部開放容器で育てると育てやすいが、乾燥させないようにマメな霧吹きも必要。
セイタカスギゴケ 【育てやすさ】☆ 【成長】 普通 【高さ】 高
【耐暑性】☆ 【明るさ】 日蔭

ミズゴケ 湿地に自生しています。園芸用植え込みに利用するミズゴケの仲間。湿った環境を好みます。密閉テラリウム栽培だと、成長が極めて速く、色が薄くななりやすい。

【栽培のポイント】
・色が薄くなったら液肥を与えると緑が濃くなる。普通のコケよりは肥料を好みます。
・上部開放容器で、水を溜めるようにして育てると丈夫に育ちやすい。
・明るめの場所を好みます。朝日が直接当たるような場所に置きましょう。
【植付けのポイント】
・密植にせず、一本一本ピンセットで植付けます。
・テラリウム用SOILでもよいが、乾燥ミズゴケで植えこむと育ちが良い。
ミズゴケ 【育てやすさ】☆☆☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 中
【耐暑性】☆☆☆☆☆ 【明るさ】 明るい場所

上部開放型容器で育てやすい種類(苔類)


ジャゴケ
沢沿いの湿った場所などに自生しています。苔類に属するコケで、ヘビを思わせるうろこ状の模様が特徴的。指でこすると、松茸?に似た香りがあります。腰水栽培すると室内でも簡単に育てることができます。

【栽培のポイント】
・完全密閉のテラリウムにすると、徒長して形が変わりやすいので、通気のある上部開放容器で育てる。
・乾燥に弱いので、容器に水を溜めて育てる。
・肥料を他の種類よりやや多めにすると良い。
【植付けのポイント】
・移植直後は特に乾燥に注意。特に2週間程度は乾かないようにマメに霧吹きする。
ジャゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰


ケゼニゴケ
沢沿いの湿った場所などに自生しています。苔類に属するコケで、生殖器官に細かな毛が生えることからケゼニゴケ。

【栽培のポイント】
・完全密閉のテラリウムにすると、徒長して形が変わりやすいので、通気のある上部開放容器で育てる。
・乾燥に弱いので、容器に水を溜めて育てる。
・肥料を他の種類よりやや多めにすると良い。
【植付けのポイント】
・移植直後は特に乾燥に注意。特に2週間程度は乾かないようにマメに霧吹きする。
ケゼニゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰


ゼニゴケ 園芸界の嫌われ者。よくよくみると可愛らしいところも。生えてほしくないところにはよく生えるくせに、室内鉢植えだとなかなかうまく育たない。完全密閉のテラリウムにすると、徒長して形が変わりやすい。

【栽培のポイント】
・完全密閉のテラリウムにすると、徒長して形が変わりやすいので、通気のある上部開放容器で育てる。
・肥料を他の種類よりやや多めにすると良い。
【植付けのポイント】
・移植直後は特に乾燥に注意。特に2週間程度は乾かないようにマメに霧吹きする。
ゼニゴケ 【育てやすさ】☆☆ 【成長】 早い 【高さ】 低
【耐暑性】☆☆☆☆☆ 【明るさ】 半日蔭〜日陰

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コケってどんな生き物?

身近に生えるコケがどのような生き物なのか、育てる前に少し学んでおきましょう。

コケの森

コケは葉緑体を持ち光合成を行って生きる植物の仲間で、蘚苔類(せんたいるい)と呼ばれるグループに分類されます。世界には約18,000種類、日本にも約1,700種類のコケが生えています。蘚苔類は大きく蘚類・苔類・ツノゴケ類の3つのグループに分けられます。

蘚類
苔テラリウムや苔庭、盆栽、苔玉などで親しみのあるコケのほとんどが、蘚類(せんるい)に属する種類です。日本には約1,000種類の蘚類が自生しており、蘚苔類で一番多いグループです。
【代表的な種類】 ウマスギゴケ、ヒノキゴケ、ハイゴケ、ホソバオキナゴケ、タマゴケなど

苔類

ゼニゴケを代表とするベタッとしたもの(葉状苔類)と、ムチゴケの様に葉と茎がはっきりと区別がつくものがあります。いくつかの種類がテラリウム用やアクアリウム用として利用されています。どちらかというと園芸屋さんには嫌われ者のグループ(道草的には好きです)。
【代表的な種類】 ゼニゴケ、ジャゴケ、ムチゴケなど

ツノゴケ類

葉状苔類に似ていますが、胞子体がツンツンとツノ状。明るく湿った地面に生えていることが多いですが、胞子体が付いているとき以外は葉状苔類と見分けることが難しいです。 園芸用として利用されることはほぼないグループ。



コケの体について詳しく知ろう!

コケ植物と一般的な植物とどのようなところが違うのでしょうか? 大きく違う点についてみていきましょう。
コケのからだ  葉から水をすう   コケは湿度が大切
コケには、一般的な植物のような水や栄養を吸い上げるための根や維管束がなく、水を葉から直接細胞へ取り込みます。根のように見える部分は、仮根(かこん)と呼ばれ、地面や岩、木にしがみつくための器官です。コケの種類によっては、仮根がほとんど発生しないものもあります。
☆一般的な植物は土壌の栄養や水を根で吸い、維管束という管を使って、葉や花に運んでいます。
☆仮根や茎内部の空洞を利用して、毛細管現象で水を吸い上げる種類もあります。


コケってどうやって増えるの?

コケの増えかた胞子    コケの胞子体

コケには雄株と雌株があり、雄株の造精器で作られた精子が、雌株の造卵器で作られた卵子に受精し、雌株から胞子体が伸びてきます。花胞子体はコケの種類によって形も色も大きさも様々で、コケの花とも呼ばれます。凵iさく)の中に入った小さな胞子が、風や雨水や虫などによって広がり、生息範囲を広げていきます。環境の良い場所にたどり着いた胞子は発芽し、原糸体というプロセスを経て、成長していきます。
☆雌雄異株と雌雄同株のものがあります。

コケの増え方無性芽   ゼニゴケの無性芽

胞子で増えるものの他に、無性芽と呼ばれるクローンを作って増える方法もあります。ゼニゴケの吸盤状の部分には小さな無性芽が無数にあり、雨が降ると水に流され、広がっていきます。無性芽のでき方は、コケの種類によっても様々で、小さなコケのしたたかな増殖戦略がうかがえます。

コケの増え方クローン    コケの新芽

更に、コケ自体(葉や茎)がちぎれた部分からも、芽が吹き再生します。この特性を利用したのが、撒きゴケと呼ばれる増殖手法です。コケは小さくかよわいイメージがありますが、環境さえ合っていれば、小さな葉一枚からも再生する力強さを兼ね備えています。
(撒きゴケによるテラリウム作製のブログ記事⇒ 撒きゴケでタマゴケ育てよう


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